シングル
青年の樹
谷村新司
- 発売日
- 1981.8.5
- 品番
- 7P-40
シングル
谷村新司
曲名を押すと歌詞が開きます。
一人心に別れを秘め
何も知らずに眠る貴方の
部屋の灯りに眼をやれば
憧憬に旅立つ足がすくむ
私の二十歳の祝いにと
貴方が庭に立たずみ静かに
やせたその腕で土をかけた
青年の樹よ
今をのがせば夢などに
若さをかける時は二度とない
桜ひとひら雨に散る
冬まだ明けぬ春に散る
落ちたひとひら風に舞い
何処の土に埋もれ終るやら
私の二十歳の祝いにと
貴方が庭に立たずみ静かに
やせたその腕で土をかけた
青年の樹よ
老いた二人の行く先を
緑やさしく包んでおくれ
私の二十歳の祝いにと
貴方が庭に立たずみ静かに
やせたその腕で土をかけた
青年の樹よ
青葉繁りてなお悲し
わびることさえなくなお悲し
手紙はみんな破りすてた
燃やす勇気はあったけれど
雨の気配ね窓の外は
濡れてる人もいるんでしょうね
あなたがくれた言葉を生きがいに
暮らしつづけてきたそれも今日まで
悲しいけれどやさしさだけでは
生きてゆけない
そんな年なのおかしいでしょう
食事の仕度をしなければ
母がいないと大変なのよ
雨の気配は道をおおい
きっとあなたも濡らすでしょうね
人それぞれの幸せがあるらしいわ
私はこれできっと良かったのよ
好きやきらいで別れたりできる
遊びまがいの恋は出来ない
おかしいでしょう
おかしいと言えばこの家で
生まれてずっと暮らしてきたわ
心配ばかりかけつづけの
出来の良くない娘だったわ
昨日の夜も父の背中を見ていると
私はゆけない私はゆけない
飛べない鳥は空を見つめて
涙流すけれど飛ばない鳥なの
おかしいでしょう