アルバム
蜩
谷村新司
- 発売日
- 1974.11.5
- 品番
- TOCT-6590
アルバム
谷村新司
曲名を押すと歌詞が開きます。
色あせた写真の中の貴方は
いつもやさしそうに笑っています
煙草をくわえてる僕の口もと
あの頃が一番やさしかったろう
ああ今でも僕は髪を伸ばして
貴方の為に歌いつづけている
時は巡り姿を変え通り過ぎてく
人は皆バカだと笑うけど
貴方の歌を口ずさみながら
年老いて静かに眠るまで
貴方の面影と暮らしたい
ああ今でも僕は髪を伸ばして
貴方の為に歌いつづけている
通りすがりの 蛇の目傘
裾を濡らして 走り雨
カナカナ カナカナ 蜩と
泣いて 一日 また過ぎる
貴方がくれた 吊り忍
今も枯れずにあるものを
カタカタ カタカタ はたを織る
糸も心も つづれ織り
こおろぎの鳴く声 チロチロきこえる
六畳一間の色あせた部屋に
コロンとねころび 電燈をみてると
何故かぼやけて 灯りがかすむ
窓の外には終電車
窓の外には終電車
思い続けて ただひたすらに
人混みの中に 貴方をさがす
出会うはずない この運命ならいっそ
故郷をすてて 逃げてゆきたい
それも出来ずに 季節はめぐる
それも出来ずに 季節はめぐる
春は悲しい足跡を残して
夏の日照に身をこがしながら
何も出来ずに 木の葉は落ちて
冷たい部屋に 舞い戻る
いつしか外は 冬木立
いつしか外は 冬木立
さちこ いつもひとりぽっち
さちこ ステキな名前だね
飴玉なんていらないから
いつもの笑顔をみせとくれ
さちこ おじさんと遊ぼうか
さちこ おじさんと踊ろうか
白いドレスの天使のように
ワルツにあわせてステップ踏んで
さちこ いつかは君も
さちこ 大人になるけれど
柿の木坂のてっぺんまで
かけっこしたこと忘れないで
さちこ もしも君が
さちこ お嫁に行く時
おじさんにも教えておくれ
淋しいけれどおめでとうっていうから
さちこ お家へお帰り
さちこ 日暮れが来る前に
パパとママが待っているから
おじさんのことも忘れちゃダメさ
想い出の橋のたもとで
あの人とすれ違い
通り過ぎた後口唇に
忘れかけてたほほえみが
よみがえり声もなくみつめる
なつかしい君の後姿
思わず駈けより手を取りて
理由もなく涙ぐんだ
歳月の川は流れて
あの人は恋を知り
本当のやさしさを知り
苦しみを乗り越えて
影を連れ故郷に帰った
君の瞳が僕の生きがい
もう離れずに手をつなぎ
二人で生きてゆこう
雪溶けの空の彼方に
幻の鐘は鳴り
たれ込めた雲のすき間に
バラ色の陽は昇る
10年の苦しみは短かく
今日からはただ君と二人で
共に悲しみ共に泣き
やさしく生きてゆこう
いつも君がいたから
振り向かず歩いてきた
そして人生は1人きりだと
教えてくれたのも君だった
さよなら彼女と幸福に
素晴らしいオヤジになってくれ
僕はしばらく旅に出る
長く短かい旅に出る
good-bye my friend so long
good-bye my friend so long
いつも君の歌声は
僕に勇気を与えてくれた
そしてこう生きるのも男だと
教えてくれたのも君だった
さよなら彼女と幸福に
素晴らしいオヤジになってくれ
僕はこれから君をみている
男に変った君をみてる
Don\'t forget me so long baby
ざわめきの中 君を捜して
重くなる足を ひきずりながら
空港の待合室に
君を見送る水曜日
彼に寄りそう君は花嫁
幸福という名前にふさわしく
空港の待合室で
肩をふるわせ泣いている
これでいいんだけれど
これでいいんだけれど
何故か心は沈む
それはかくせない
目の前の君は子供のような
無邪気さも消えて 輝いてみえる
空港の待合室に
君を見送る水曜日
いつのまにか時は君を変えた
素晴らしい女に君は変った
空港の待合室で
肩をふるわせ泣いている…
行きすぎる人波に
まぶしげに目を伏せて
話しかける人もなく
心を閉じたまま
すべて君の為
捧げつくした
僕の夢をこわさないで
お願いだから
形だけの愛でいい
偽りの言葉でも
眠れない夜を救って
愛という季節さへ
気づかずに舞い落ちて
ひとりきり酒を飲む
背中をふるわせて
すべて君の為
捧げつくした
僕の夢をこわさないで
お願いだから…
形だけの愛でいい
偽りの言葉でも
眠れない夜を救って
19の夏が過ぎ 煙草を吸いはじめ
真っ赤な口紅を はじめてひいてみて
似合っているわねと 僕に明るく問いかける
黙ってうなづいて 僕は笑ってみせたのに
はじめてのこと はじめてのこと
肩をいからせ歩いてみても
かくせはしないこともある
乾いた街並の 冷たい風の音に
貴女の行先を 尋ねてみても
むなしく砂をはき 紫雲英の花びらも
やさしいまなざしで 僕の前から運び去る
教えておくれ 教えておくれ
悲しい春はもう沢山さ
重いコートをまだ脱げない
教えておくれ 教えておくれ
悲しい春はもう沢山さ
重いコートをまだ脱げない
泣いて涙が枯れるなら
死ぬまで泣いていましょうか
死んで思ひが叶うなら
今すぐ死んでみせましょう
死んでも叶わぬ恋ならば
あゝ死んでも叶わぬ恋ならば
生きて抜けがらをさらしましょうか
君の吐息に眼をさまし
めざめた夜も幾度か
ほのかに熱き君の背に
我が身を寄せて眠りたる
二人の恋は過ぎ去りて
あゝ二人の恋は過ぎ去りて
時計の歯音と暮らしましょうか
死んで心に咲く花の
やつれし色は何の色
びんのほつれにほの紅く
染まりし君の肌の色
時雨し夜半の恋の夢
あゝ時雨し夜半の恋の夢
今は名残りの筆をとる
お化粧なんて しなくていい
素顔のままの君でいい
変わらなくてもいいんだよ
子供のような君でいい
さあ目を閉じて 目を閉じて
君が眠りにおちるまで
そばで話していてあげる
夢をみるのが恐いのかい
そんなに淋しい夜ならば
甘えていいんだこの胸で
涙をふいてあげるから
さあ目を閉じて 目を閉じて
君が眠りにおちるまで
そばで歌っていてあげる
そばで歌っていてあげる…