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CD Albums The Chronicles

GSD-10601-06 BCD-0066

Disc1

  1. 走っておいで恋人よ

    涙流し疲れたとき
    僕の腕のなかで
    静かに夢をみるんだよ
    すべてを忘れて
    ※顔は見ないさ はずかしいだろう
     永遠にあなたは そのままで
     そっとほほ寄せ 言ってみる
     すてきな恋人

    夢に破れ疲れたとき
    僕の胸のなかで
    心の傷をいやすのさ
    すべてを忘れて
    ※くりかえし

    生きてることに疲れたとき
    どこへも行かずに
    走っておいでよ真直ぐに
    すべてを忘れて
    ※くりかえし

  2. 明日への讃歌

     誰も知らない 花のように
     あなたのために 生まれた私
     嘘で飾った 青春は 今日をかぎりに忘れよう
    ※明日から私は一人じゃないの
     短く苦しい人生だって
     あなたとならば悔やみはしない
     アー・アー・アー・アー・アー

     羽根をなくした 鳥のように
     涙で青空 見ていた私
     さよならだけの青春は 今日をかぎりに忘れよう
     明日から私は一人じゃないの
     短く苦しい人生だって
     あなたとならば悔やみはしない
     アー・アー・アー・アー・アー

     雨に打たれて 咲いている
     名もない花を 信じたい
     生きてることの 幸せは 誰かを信じて歩くこと
     明日から私は一人じゃないの
     短く苦しい人生だって
     あなたとならば悔やみはしない
     アー・アー・アー・アー・アー

    ※繰り返し

  3. 今はもうだれも

    今はもうだれも 愛したくないの
    何もかも無くした 今の僕に出来ること
    淋しさだけが じっとしている
    止めど流るる涙に
    ひとつひとつの 思いでだけが
    今はもうだれも 愛したくないの

    今はもうだれも 愛したくないの
    何もかも無くした そんな僕に出来ること
    愛されたくて そんな君に
    僕の中に悲しみだけが
    たった一つの 残りものなの
    今はもうだれも 愛したくないの

    愛されたくて みんな君に
    僕の中に悲しみだけが
    たった一つの 残りものなの
    今はもうだれも 愛したくないの
    愛したくないの 愛したくないの

  4. 帰らざる日々

    最後の電話を握りしめて
    何も話せずただじっと
    貴方の声を聞けば何もいらない
    いのちを飲みほして目を閉じる

    ※Bye,Bye,Bye 私の貴方
     Bye,Bye,Bye 私の心
     Bye,Bye,Bye 私の命
     Bye,Bye,Bye,Bye my love

    何か話さなきゃいけないわ
    わかっているけれど
    目の前を楽しい日々が
    ぐるぐるまわるだけ

    ※(Repeat)

    酒びたりの日も今日限り
    私は一人で死んでゆく
    この手の中の夢だけを
    じっと握りしめて

    ※(Repeat)

    貴方の声が遠ざかる
    こんなに安らかに
    夕暮れが近づいてくる
    私の人生の

    ※(Repeat)

  5. 遠くで汽笛を聞きながら

    悩み つづけた 日々が
    まるで 嘘のように
    忘れられる 時が
    来るまで 心を 閉じたまま
    暮らしてゆこう
    遠くで汽笛を聞きながら
    何もいいことが なかった この街で

    俺を 見捨てた 女を
    恨んで 生きるより
    幼い心に 秘めた
    むなしい 涙の 捨て場所を
    さがしてみたい
    遠くで汽笛を聞きながら
    何もいいことが なかった この街で

    せめて 一夜の 夢と
    泣いて 泣き明かして
    自分の 言葉に 嘘は
    つくまい 人を 裏切るまい
    生きてゆきたい
    遠くで汽笛を聞きながら
    何もいいことが なかった この街で

  6. さらば青春の時

    振り向かないで 歩いてゆける
    そんな力を与えて欲しい

    やすらぎの時が 青春ならば
    今こそ笑って 別れを言おう

    遙かな夢を捨てきれないままに
    熱い血潮は逆まく胸に

    振り向かないで 歩いてゆける
    そんな力を与えてほしい

    この世に生れた 唯それだけに
    甘えて暮らして 生きてはゆけない

    遙かな夢を捨てきれないままに
    熱い血潮は胸を焦がして

    振り向かないで 歩いてゆける
    そんな力を与えてほしい

    遙かな夢を捨てきれないままに
    熱い血潮は胸を焦がして

    振り向かないで 歩いてゆける
    そんな力を与えてほしい

  7. 冬の稲妻

    あなたは 稲妻のように
    私の心を 引き裂いた
    蒼ざめた心 ふるわせて
    立ちつくすひとり 立ちつくす
    You're rollin thunder 突然すぎた
    You're rollin thunder 別れの言葉
    忘れない あなたが残していった
    傷跡だけは・・・

    あなたは 稲妻のように
    私の体を 突き抜けた
    燃え尽きた体 抱きしめて
    駆け抜ける一人 雨の中
    You're rollin thunder 突然すぎた
    You're rollin thunder 別れの言葉
    忘れない あなたが残していった
    傷跡だけは・・・
    忘れない あなたが残していった
    傷跡だけは・・・<
    あなたは 稲妻のように
    私の心を 引き裂いた
    蒼ざめた心 ふるわせて
    立ちつくすひとり 立ちつくす

  8. 涙の誓い

    Oh I Love You Forever Oh I Love You Forever
    汽笛がむなしく 響く
    Oh Please これが Oh Please これが
    最後の最後の祈り
    泣きながら すがりつけば 終わる
    そんなキザなやさしい愛じゃなかった
    もう二度と消えない手首の傷あと

    Oh I Love You Forever Oh I Love You Forever
    遠ざかる 思いでのかけら
    Oh Please これが Oh Please これが
    最後の最後の祈り
    Oh I Love You Forever Oh I Love You Forever
    あなたの背中に叫ぶ

    Oh Please これが Oh Please これが
    最後の最後の誓い
    残されて一人きりで生きる
    明日からは心を閉ざしたままで
    もう二度と夢など 追いかけはしない

    Oh I Love You Forever Oh I Love You Forever
    消えてゆく 思いでのかけら
    Oh Please これで Oh Please これで
    すべては すべては 終わる

  9. 五年目の手紙

    私は今も変らずに
    会社勤めの毎日です
    服を着がえていそいそと
    家路を急ぐ人の群に
    まぎれて一人帰る道すがら
    白い封筒を買いました
    たいした意味などないけれど 

    あなたがくれた一枚の
    燃えてた頃の手紙だけ
    机の隅に入れたまま
    今夜はペンをとりました
    書き終えた便せんの追伸に
    「今でも私は」……と書けなくて
    そっと破いて捨てました

    真夜中に一人吹く口笛を
    叱ってくれる人もなく
    五度目の冬が過ぎました

  10. ジョニーの子守唄

    束の間の淋しさ うずめるために
    君の歌声を 聞いていた
    せまいホールの壁に もたれて
    君の動きを 追いかけていた

    飛び散る汗と 煙の中に
    あの頃の 俺がいた
    オーオージョニー 君は今
    オージョニー   どこにいるのか

    時間つぶしの 店の片隅
    ふと聞こえてきた 君の唄
    コーヒーカップを 持つ手がふいに
    振るえだしたのが 恥ずかしくて
    子供ができた 今でさえ
    あの頃は 忘れない
    オー ジョニー 君だけが
    オー ジョニー 俺の想い出

    風の噂で 聞いたけど
    君はまだ 燃えていると
    オー ジョニー それだけが
    オー ジョニー ただうれしくて

  11. チャンピオン

    つかみかけた 熱い腕を
    振りほどいて 君は出てゆく
    わずかに震える 白いガウンに君の
    年老いた 悲しみを見た
    リングに向かう 長い廊下で
    何故だか急に 君は立ち止まり
    ふりむきざまに 俺に こぶしを見せて
    寂しそうに 笑った

    やがてリングと拍手の渦が
    一人の男をのみこんで行った
    (You're King of Kings)
    立ち上がれ もう一度その足で
    立ち上がれ 命の炎を燃やせ

    君はついに立ち上がった
    血に染まった赤いマットに
    わずかに聞いた君の両目に光る
    涙が 何かを語った

    獣のように 挑戦者は
    おそいかかる 若い力で
    やがて君は 静かに倒れて落ちた
    疲れて眠れるように
    わずかばかりの意識の中で
    君は何を考えたのか
    (You're King of Kings)
    立たないで もうそれで充分だ
    おお神よ 彼を救いたまえ

    ロッカールームの ベンチで君は
    きれたくちびるで そっとつぶやいた
    (You're King of Kings)

    帰れるんだ これでただの男に
    帰れるんだ これで帰れるんだ

    Oh ライ ラ ライ ラ ライ ラ ライ

  12. 夢去りし街角

    もう泣かないで 悲しまないで
    折れるほど 抱きしめてみても
    もう戻らない あの日 あの時
    かけがえのない 季節だった
    街には家路を急ぐ人が
    足早に 目を伏せて 安らぎを求めて
    もう行かなくちゃ 辛くなるから
    最後の言葉だ ありがとう

    愛の喜び 夢に描いて
    傷ついて 涙も涸れて
    気がついた時 笑うことさえ
    忘れた 自分に気づいた
    街には夕暮れがしのびおりる
    片寄せ歩いても 心は淋しい
    もう行かなくちゃ 辛くなるから
    最後の言葉だ ありがとう

    出会いと別れの中で人は
    運命に立ち向かう勇気をみつける

    もう行かなくちゃ 辛くなるから
    最後の言葉だ ありがとう
    最後の言葉だ ありがとう
    最後の言葉だ ありがとう

  13. 秋止符

    左ききのあなたの手紙
    右手でなぞって真似てみる
    いくら書いても埋めつくせない
    白紙の行がそこにある
    友情なんて呼べるほど
    綺麗事で済むような
    男と女じゃないことなど
    うすうす感じていたけれど

    あの夏の日がなかったら
    楽しい日々が続いたのに
    今年の秋は いつもの秋より
    長くなりそうな そんな気がして

    夢を両手に都会に出て
    何も掴めず帰るけど
    やさしさの扉を開ける鍵は
    眠れない夜が そっと教えた
    心も体も開きあい
    それから始まるものがある
    それを愛とは言わないけれど
    それを愛とは言えないけれど

    あの夏の日がなかったら
    楽しい日々が続いたのに
    今年の秋は いつもの秋より
    長くなりそうな そんな気がして

    春の嵐が来る前に
    暖かい風が吹く前に
    重いコートは脱ぎすてなければ
    歩けないような そんな気がして

  14. 狂った果実

    ひとしきり肩濡らした 冬の雨
    泥をはねて 行きすぎる車
    追いかけて ケンカでもしてみたら
    少しぐらい心もまぎれる

    狂った果実には 青空は似合わない
    家を出た あの時の 母のふるえる声は
    今でも 耳に響いてる 低く高く

    ポケットで 折れていた ハイライト
    おかしくて 吸う気にも なれず
    かじりかけのリンゴをただ おもいっきり
    投げつける 都会の闇に

    許してくれなんて 言えない 今の俺には
    ナイフ捨てたこの手で 回す ダイヤルの音
    せめて もう一度 きざみたい 声がある

    生まれてきた事を くやんでないけれど
    幸せに暮らすには 時代は冷たすぎた
    中途半端でなけりゃ 生きられない それが今

    狂った果実にも 見る夢はあるけれど
    どうせ 絵空事なら いっそだましてしまおう
    せめて この胸がさけるまで Silence Is Truth!

  15. それぞれの秋

    陽溜まりの坂道に立ちどまり
    通りすぎる学生を見ていた
    俺もあの頃はあんなふうに
    きらきらと輝いて見えたろう
    授業にも出ずに お茶を飲みながら
    くだらない夢を話した
    突然おこった不精ひげのおまえも
    噂では苦労していると

    今も忘れられないのはあの時の言葉
    幸せになろうなんて思っちゃいけない

    愛した女ひとりと 苦労を共に出来たなら
    そんなささやかな人生も きっと悪くはない
    夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋

    たしか去年の初夏の頃
    届いた一通の手紙には
    旅好きなあいつのおふくろから
    痛々しいほどの細い文字
    ある雨の朝 見知らぬ町で
    自ら命を終えたと
    母に残した一行の言葉
    悲しみだけが人生

    今も忘れられないのは あいつの口ぐせ
    人は自分の死に場所を捜すために生きる

    ささやかに 生きている友達の
    人生とは 一体何んだろう
    あざやかに死んだ 友達の
    人生とは、一体何んだろう
    夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋

    今では二人の思い出も 忘れかけるほどの毎日
    ふと立ちどまる道端に 悲しいほど赤い落日

    夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋
    夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋

  16. エスピオナージ

    Fade Away 足音が冷たくこだまして
    凍りつく落日に別離の口づけ
    Espionage 悲しき運命
    Espionage 命は風に吹かれるまま
    Fade Away いくつかの恋もしたけれど
    目の前の幸福に心も揺れたけど
    Espionage 悲しき運命
    Espionage 命は風に吹かれるまま

    Every Day All Over The World
    Every Night All Over The World
    拳銃を胸に握りしめたまま 夜空に祈り続けた

    Fade Away この街が最後の街だろう
    Fade Away 消えてゆく男に赤いバラ

    Fade Away 紫にけむる霧の中
    耳につく秒針の時を刻む音
    Espionage 悲しき運命
    Espionage いつかは異国の土になる
    Fade Away 脇腹をえぐる熱い風
    目の前のガス燈が遠く消えてゆく
    Espionage 悲しき運命
    Espionage いつかは異国の土になる

    Every Day All Over The World
    Every Night All Over The World
    愛を忘れた素振りをしながら仮面の下で泣いてた

    Fade Away この街が最後の街だろう
    Fade Away 消えてゆく男に赤いバラ

    Espionage 悲しき運命
    Espionage いつかは異国の土になる

    Fade Away この街が最後の街だろう
    Fade Away 消えてゆく男に赤いバラ

  17. テーブルという名の海

    あなたは遅れてくる 私は一人で待つ
    おきまりのあなたの言い訳 疲れた笑顔の私
    何度も甘い言葉 あなたはくり返した
    嘘をつくあなたの唇 私は好きだったけれど

    向かいあう二人の前に テーブルという名の海
    あなたは気付いてない 私 悲しみの
    涙の海に溺れそうなの

    傷ついた私の ガラスの愛の舟は
    もう戻れない 燃えていた あの頃の岸辺には

    思い出ひとつだけは 両手で包めるけど
    多すぎる思い出は傷よ あなたもいつかは気がつく
    あなたに抱かれるだけ 心に痣が増える
    見せかけのあなたの笑顔も 私は好きだったけれど

    向かいあう二人の前に テーブルという名の海
    あなたが思う程に 私 バカじゃない
    3度目はもう振り向かないわ

    目の前のあなたが 遠ざかる少しずつ
    もう戻れない 燃えていた あの頃の岸辺には

    向かいあう二人の前に テーブルという名の海
    あなたが思う程に 私 バカじゃない
    3度目はもう振り向かないわ

    目の前のあなたが 遠ざかる少しずつ
    もう戻れない 燃えていた あの頃の岸辺には
    もう戻らない 燃えていた あの頃の岸辺には

  18. ライトハウス

    俺達と言える歓び 迷いながら過ぎた日々
    気づかなかった 遠い一筋の光
    一人で泳ぎ続けてた 希望という夜の海
    溺れそうになりながら いつも何か捜してた
    青春はまばゆいほどの
    光だけの日々じゃない
    絶望の海にライトハウス
    勇気こそが永遠に消えないもの

    出逢いが奇跡の始まり 別れさえも再会も
    あの日の空に 遠い一筋の光
    君を憎んでだことさえ 若さゆえの思い込み
    真昼の海じゃみえない まして目を閉じたままじゃ
    青春はまばゆいほどの
    光だけの日々じゃない
    絶望の海にライトハウス
    勇気こそが永遠に消えないもの

    自由に溜息をつきながら
    少年はやがて大人になってしまうけど

    青春は嵐の海に
    泳ぎ出す強さのこと

    絶望の海にライトハウス
    出逢いこそが永遠に消えないもの

Disc2

  1. 通りすがりの 蛇の目傘
    裾を濡らして 走り雨
    カナカナ カナカナ 蜩と
    泣いて 一日 また過ぎる

    貴方がくれた 吊り忍
    今も枯れずにあるものを
    カタカタ カタカタ はたを織る
    糸も心も つづれ織り

  2. 冬木立

    こおろぎの鳴く声 チロチロきこえる
    六畳一間の色あせた部屋に
    コロンとねころび 電燈をみてると
    何故かぼやけて 灯りがかすむ
    窓の外には終電車
    窓の外には終電車

    思い続けて ただひたすらに
    人混みの中に 貴方をさがす
    出会うはずない この運命ならいっそ
    故郷をすてて 逃げてゆきたい
    それも出来ずに 季節はめぐる
    それも出来ずに 季節はめぐる

    春は悲しい足跡を残して
    夏の日照に身をこがしながら
    何も出来ずに 木の葉は落ちて
    冷たい部屋に 舞い戻る

    いつしか外は 冬木立
    いつしか外は 冬木立

  3. 讃歌

    離さない 離せない もう君だけは
    何も…何も考えちゃいけない

    俺だけを 俺だけを じっとみつめて
    何も…何も考えちゃいけない

    1人で眠れぬ 夜があれば
    心の中で呼んでおくれ

    露に濡れ 雨に耐え いつも変わらず
    幾度… 幾度 暑い夏 乗りこえ

    咲かないで 咲かないで 命果てていく
    そんな そんな 名も知らぬ花さえ

    力の限りに生きている
    せめてそれだけは知らせたい

    変わらぬ心で君だけを
    信じつづけたほこりだけが

    ついて来い ついて来い 涙流しながら
    じっと…じっと 俺だけを見つめて…

  4. 都忘れ

    月の出を合図に 船をこぎ出して
    今、水面を駈けて 君のもとへと

    燃ゆるおもひで 櫓をこげば
    ほほうつ風さへ 心に甘い

    明日の朝嫁いで 都へ行く私
    今 命をかけて 貴男のそばへ

    無駄に過ごした 年月を
    今こそつかむと 手を合わせる

    あの橋のたもとで 木陰に身を寄せて
    今 すべてを捨てて 君は待つのに

    はやる心と うらはらに
    涙で見送る母を許せよ

    女の幸福は 心を捧げた
    恋しいお方の たった一言

    世間も親も 何もかも
    振り捨て 生きると心に誓う

    神の心あらば 二人の行く先を
    せめてそっと照らして 守っておくれ

    都忘れる花のように
    ひそかに かくれて 生きてゆきたい

  5. 砂の道

    歩いても 歩いても 歩いても
    振り向かず 振り向かず 振り向かず

    それしか出来ない 私の生き様
    負けない 負けない 誰にも負けない
    貴方の匂いが 私にはある・・・

    流されて 流されて 流されて
    立ち止まり 立ち止まり 立ち止まり

    休むことさえ出来ない人生
    負けない 負けない 誰にも負けない
    貴方の匂いが 私にはある・・・

    休むことさえ出来ない人生
    負けない 負けない 誰にも負けない
    貴方の匂いが 私にはある・・・

  6. 引き潮

    むなしい夢とは知っていながら
    あきらめきれずに
    暮らし続けた年月は
    ただ甘えていただけ
    遅すぎた言葉を今なら言えるのに
    寄せては返す波 遠く遠く

    思えば小さな見栄と誇りが
    男と女を結ぶ最後のまごころも
    通わなくしてしまう
    忘られぬ思いこの海に叫んでも
    答えてくれる人はいない いない

    今では笑える昔話も
    互いに出来ずに
    追えば遠くに逃げてゆく
    そんな男と女
    そんな男と女

  7. 哀しみの終る時

    お願い お願い お願いもう
    哀しい目をして私をみないで
    まぶしい まぶしい まぶしいくらい
    貴方の視線はやさしく熱いわ
    みつめすぎないで私を
    一人で歩いて行かせてね
    今をのがしたら二度と歩いて行けなくなる
    お願い お願い お願いもう
    哀しい目をして私を見ないで

    心は 心は 心は今も
    貴方の言葉で満たされているわ
    体も 体も 体も今は
    貴方の匂いで満たされているのに
    ついて行けるならこのまま
    ついて行きたいわ過去をすて
    けれどそれは出来ない 何も聞かないでほしい
    お願い お願い お願いもう
    哀しい目をして私をみないで

    このまま貴方といたなら
    私はあまりにみじめなの
    ほんの気まぐれの恋を忘れてくれていいわ
    お願い お願い お願いもう
    哀しい目をして私をみないで

    お願い お願い お願いもう
    やさしい目をして私をみないで

  8. この空の下

    見知らぬ町の 見知らぬ人よ
    今日も同じ空の下で 生きているのか
    見知らぬ町の 見知らぬ人は
    今日も誰か愛しつづけ 暮らしているのか
    喜こびや悲しみに 涙流し傷ついて
    それでも人は 生きてゆけるのか
    そんな人に 出逢う時が
    いつかは 来るのか…

    生まれてそして 見果てぬ夢を
    明日も同じ空の下で 追い続けるのか
    喜こびや悲しみに 涙流し傷ついて
    それでも夢は 追い続けるのか
    そんな人に 出逢う時が
    いつかは 来るのか…

  9. 煙草のけむり

    一人きりの煙草のけむり
    目にしむふりして振りむいてみても
    誰れもいない昨日の夜から
    ぬけがらだけの男が生まれた

    そしてやさしい女が一人
    信じる心を失くしていった
    もう戻らない
    もう戻れない

  10. 黒い鷲

    爪のない白い鷲が 大空をさまよう
    小さな鳥や獣達は 蒼ざめて逃げまどう
    翼拡げて 白い鷲はうたう
    広いこの空の果てまで 俺は見えるし

    飛びながら考える 俺は自由なのか
    太陽にとどくほど 高く 飛びただようか

    高く もっと高く 体 焦がすほどに
    行けば 目の前に迫る赤い火の玉

    気がつけば青い海 黒い翼の鳥
    飛び立てる羽もなく 波に身をまかせて
    揺れる そっと揺れる 体 溶けるほどに

    何故かくやしくはなかった……鷲でも

    爪のない黒い鷲が大空をさまよう
    金色の瞳には何も見えないけど
    翼を拡げて 黒い鷲はうたう
    俺は飛べなくなるまで夢はすてない

  11. 冬の嵐

    キラめくライトの中で ほほえんで
    夢をふりまいてる つもりだった 私
    昨日まで確かに すべてのものは
    私のまわりを まわっていた
    だけど今は どうだろう
    しらけきった客達のざわめきの中で
    流れる汗の冷たさに
    凍える体を
    うけとめてくれる人も
    私にはもういない

    *The End The end of my life
     The End The end of my life

    遠ざかるざわめきが
    外は冬の嵐

    鳴りやまない拍手の中で 手をあげて
    人生の楽しさ 歌ってた 私
    昨日まで確かに すべてのものは
    私のまわりを まわっていた
    だけどそれは 悲しい錯覚
    新しい星達の歌声のかげに
    埋もれて 消えてゆくもの
    ただそれだけのこと
    口紅も似合わないと
    鏡に知らされた

    *くりかえし…

  12. 口笛が聞こえる町

    旅に出るなら雨の日が一番似合うと思っていた
    右手には傘、左手にはつかみそこねた幸福を
    ついてなかった生きる事に
    努力はいつもしていたが
    所詮笑顔の似合わない人もいる
    かもめが低く飛ぶ曇り空
    ロシアの船の着く港
    砕ける波 ほほにつめたく  旅立ちを責める
    思い出せば楽しいことも少しはあった

    誰が吹くやらこんな日に聞きたくもない口笛を
    誰が吹くやらこんな日にとうに忘れた口笛を…

    消すに消せない痣のある
    まちがいだらけの青春と
    分かっているのは誰れよりも
    自分なんだと知っていた
    心の糧になる本を鞄の底にしのばせて
    話し相手にしてみても夜は長い
    いかつり舟の漁火だけが淋しくゆれる北の海
    窓にうつる自分の顔は若くはなかった
    悲しいけど大人の顔に変っていた

    誰れが吹くやらこんな日に聞きたくもない口笛を
    誰れが吹くやらこんな日にとうに忘れた口笛を…

  13. 男鹿の子守唄

    冬は男の海のごと
    人訪れることもなき
    風花うたう 男鹿の海

    夏は女の海のごと
    人恋しげな素振りして
    山撫子に 何語る

    海と空との交わりに
    ただ悲しげにかもめ舞う
    鉄紺の海 音高く

    風が散らせし花達を
    拾い集める人もなく
    涙流さん 人知れず

  14. 真夜中のカーニバル

    人影も見えなくなった ゲームコーナー
    嘆きのピンボール

    弾かれて色とりどりの夢に●られた
    嘆きのピンボール

    行き過ぎる車は 楽しげな二人連れ
    コインを投げたよ 都会の闇に

    陽のあたる場所を夢見て
    一人で聴くジュークは Mr.ロンリー

    あのビルの窓の明りも 消えてしまった
    嘆きのジョーカー

    ポケットの小銭の数も 寂しくなるよ
    嘆きのジョーカー

    真昼のざわめきは いつかの映画の様に
    記憶の片隅で震えているよ

    陽のあたる場所を夢見て
    一人で聴くジュークは Mr.ロンリー

    陽のあたる場所を夢見て
    一人で聴くジュークは Mr.ロンリー

  15. 陽はまた昇る

    夢を削りながら 年老いてゆくことに
    気が付いた時 はじめて気付く空の青さに
    あの人に教えられた 無言のやさしさに
    今さらながら涙こぼれて 酔いつぶれたそんな夜

    陽はまた昇る どんな人の心にも
    あゝ 生きてるとは 燃えながら暮すこと

    冬晴れの空 流れる煙 風は北風
    鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ
    息絶えだえに ただひたすらに遠い窓の外
    もしかして言わなければ 別離ずにすむものを
    それでも明日の貴方の為に あえて言おう 「さよなら」と

    陽はまた昇る どんな人の心にも
    あゝ 生きてるとは 燃えながら暮すこと

    春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す

    陽はまた昇る どんな人の心にも
    あゝ 生きてるとは 燃えながら暮すこと

    春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す
    春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す

  16. ラスト・ソング-最後のライト-

    最後のライトは 消さないで
    せめて拍手が 終るまで
    恋をすることさえも 許されないで
    歌い続けてきた私
    せめてこの歌は 貴方に

    客席にはいつもの 貴方がいて
    となりには貴方の 愛する人が
    何も知らずに 微笑んでいる

    たった一度の あやまちを
    貴方は悔やんで いるかしら
    たった一度の恋の あやまちだけが
    私をささえてくれたのに………

    明日から一人で 歩いてく
    少しは大人に なれたもの
    もう二度と逢わないと 心に決めて
    涙みせずに歌うから
    せめて心だけ 受け止めて

    明日になれば貴方は 祭壇の前で
    新しい愛を 永遠に誓う
    だから今日までは 私の貴方

    最後のライトは 消さないで
    せめて拍手が 終るまで
    恋をすることさえも 許されないで
    歌い続けて行く私
    せめてこの歌を 貴方に
    せめてこの歌を 貴方に

Disc3

  1. 昴-すばる-

    一)目を閉じて 何も見えず 哀しくて目を開ければ
      荒野に向かう道より 他に見えるものはなし

      ああ 砕け散る宿命の星たちよ
      せめて密やかに この身を照せよ

      我は行く 蒼白き頬のままで
      我は行く さらば昴よ

    二)呼吸をすれば胸の中 凩は吠き続ける
      されど我が胸は熱く 夢を追い続けるなり

      ああ さんざめく 名も無き星たちよ
      せめて鮮やかに その身を終われよ

      我も行く 心の命ずるままに
      我も行く さらば昴よ

      ああ いつの日か誰かがこの道を
      ああ いつの日か誰かがこの道を

      我は行く 蒼白き頬のままで
      我は行く さらば昴よ
      我は行く さらば昴よ

  2. マイ・ボーイ

    My Boy いつの日か この手を離れて
    大空に逃げてゆく時は 黙っておゆき
    My Boy さよならの言葉はいらない
    心のおもむくままに 駆けてゆけばいい

    おまえがこの世に生れた あの日の空は
    いつまでも 瞳の中にやきついて 消えないから

    My Boy ふしくれたこの手で 今おまえの
    そのほほに 触れておこう
    おまえが気付かぬうちに

    My Boy この胸の熱い高なりを
    おまえに伝える法はないけれど 感じておくれ
    My Boy この胸を力の限りに
    その足で蹴って飛び上がれ あの日のあの空へ

    私はおまえのためだけに 生きてはいない
    自分のために生きてそして 愛する人のために

    My Boy 傷つくことを恐れちゃいけない
    つらくなった時は この空の青さを信じればいい

    私がこの世に生れた その日の空を
    私の父もきっと忘れず 生きていたにちがいない

    My Boy いつの日か この手を離れて
    大空に逃げてゆく時は 黙っておゆき

    私がそうしたように 逃げておゆき

  3. 玄冬記-花散る日-

    通夜の夜には不釣合なほど
    空一面の銀の星
    黒い喪服の弔問客が
    今日だけは明るい路地を抜けて

    終電車が走り抜けた後
    この部屋にも夜が来る
    この空の下で暮らしている
    他の人よりも長い夜が来る

    酒にのがれて逃げてもみたい
    大きな声で歌でも唄おうか
    いつかは来ると今日という日が
    いつかは来ると知っていた

    おしい人を失くしましたねと
    隣の部屋で声がする
    聞こえるはずのない貴方でも
    伝えてみました二月の闇に

    旅に疲れる様になってきました
    ホテルの窓から見る景色にも驚くことが
    少なくなってきてしまいました
    春がそこまできているというのに
    胸さえときめかなくなりました
    毎年毎年こんな風に何かを失くしながら
    年を取ってゆくのかもしれません

    貴方の胸に抱かれたかった
    今夜しみじみそう思う
    香の匂いにまぎれて香る
    貴方が愛おしんだ冬の花

    覚えてますか子供の頃に
    買ってもらったズック靴
    さよならすると貴方の後を
    泣きながら追いかけた夏の夕暮れ

    出逢える人の数よりもなお
    別れる人の数が増えてきた
    いつかは来ると今日という日が
    いつかは来ると知っていた

    通夜の夜には不釣合なほど
    空一面の銀の星
    泣きながら追いかけることさえ
    出来ないくらい大人になりました

  4. 残照

    足早に暮れてゆく 秋の夕陽のいさぎよさ
    久しぶりに散歩する父と二人の遠回り
    はるか昔にこの人の背中で聞いた祭りばやし
    遠く聞こえて道の向うに目をやれば
    影を落として小さなカラスが空を行く

    "人生は祭りのよう"何気なく貴方は言った
    その後の淋しさにたえる勇気が出来ました
    残り少ない祭りの夜は
    せめて一緒にそばに坐って
    酒でも飲んで同じ話を繰り返し
    胸のページに書き写してすごしていよう

    哀しくて哀しくて 体全部が哀しくて
    目頭が熱くなり思わず貴方を追いこした
    見えていますかこれが貴方の 見えていますかこれが貴方の
    夢を削った 夢をこわした背中です
    震えているのはきっときっと・・・
    震えているのはきっときっと・・・

  5. あー幾度か眠れない夜に泣き
    あー人生のいたぶりに傷ついて
    それでも君はここに居る
    涙うかべて目の前に居る
    涙流せるうちはいい
    涙枯れたら飛び込んで来い
    その時の為だけにこの胸は
    淋しさそれだけを抱き続けてきた

    あー狂おしく抱きしめても見えない
    あー唇を重ねてもなお見えない
    目を伏せながら君は聞く
    私に愛を見せておくれと
    見せられるのが愛ならば
    私は愛など信じたくない
    いつの日かこの命終る時
    最後の景色はおまえの瞳

    力の限り君を抱く
    この指先の爪の先まで
    もはや言葉は虚しかろう
    君を奪って私は生きる
    いつの日かおまえにもわかるだろう
    愛とはただひたすらに 生きてきたことだと

  6. 花束-最後の汽笛-

    今汽笛を鳴らし最後の汽車が走る
    汗とすすにまみれ走り続けてきた機関士がいた
    娘は19 春になれば花嫁になってしまう
    それが 辛くもあり嬉しくもある
    そんな父親だった

    この駅のはずれで泣いてた子供達も
    成人式を終えて都会へと出て行って戻らない
    ルリ色の海
    右手に拡がり通りすぎる踏切はかつて
    妻の手を引いて家を出た想い出のあの場所

    昨日の夜のこと 娘がぽつりつぶやいた
    彼の望んでる都会へ
    私もついて行きたい”お願い〝
    ”いいよ〝と陽気に言っはみたが
    思い出は消せるどころか
    飲めない酒を浴びるほど飲み
    天井を見つめて泣いた

    この汽車が最後の駅に着いたその時には
    私の人生の仕事はすべて終ってしまう
    楽しい日々をくれた娘に精一杯の思いを込めて
    すすで汚れたこの手で今 最後の汽笛を贈ろう

    ララ…… ララ……

    汽車が着いた駅の古びた柱の影に
    人垣をさけながら立たずむ白髪まじりの妻がいた
    頬をつたわる涙ぬぐわず 白い花束をかかえて
    声にはならないけれど かすかに唇が動いた
    ”ごくろうさま〝

    ララ…… ララ……

  7. 群青

    一)空を染めてゆく この雪が静かに
      海に積りて 波を凍らせる
      空を染めてゆく この雪が静かに
      海を眠らせ 貴方を眠らせる
      手折れば散る 薄紫の
      野辺に咲きたる 一輪の
      花に似て儚きは人の命か
      せめて海に散れ 想いが届かば
      せめて海に咲け 心の冬薔薇

    二)老いた足どりで 想いを巡らせ
      海に向いて 一人立たずめば
      我より先に逝く 不幸は許せど
      残りて哀しみを 抱く身のつらさよ
      君を背おい 歩いた日の
      ぬくもり背中に 消えかけて
      泣けと如く群青の海に降る雪
      砂に腹這いて 海の声を聞く
      待っていておくれ もうすぐ還るよ

      空を染めてゆく この雪が静かに
      海に積りて 波を凍らせる
      空を染めてゆく この雪が静かに
      海を眠らせて 貴方を眠らせる

  8. 青年の樹

    一人心に別れを秘め
    何も知らずに眠る貴方の
    部屋の灯りに眼をやれば
    憧憬に旅立つ足がすくむ

    私の二十歳の祝いにと
    貴方が庭に立たずみ静かに
    やせたその腕で土をかけた
    青年の樹よ

    今をのがせば夢などに
    若さをかける時は二度とない

    桜ひとひら雨に散る
    冬まだ明けぬ春に散る
    落ちたひとひら風に舞い
    何処の土に埋もれ終るやら

    私の二十歳の祝いにと
    貴方が庭に立たずみ静かに
    やせたその腕で土をかけた
    青年の樹よ

    老いた二人の行く先を
    緑やさしく包んでおくれ

    私の二十歳の祝いにと
    貴方が庭に立たずみ静かに
    やせたその腕で土をかけた
    青年の樹よ

    青葉繁りてなお悲し
    わびることさえなくなお悲し

  9. スーパースター-MY SUPER STAR-

    テレビからほほえみかける
    貴方を追いかけて街から街へ
    誰よりも近くにいたい
    そんな毎日だったわ

    貴方の歌に涙流して
    貴方の歌に夢を託して
    駅のホームで貴方を待てば
    体さえも震えたわ

    スーパースター 私の輝いた季節は
    スーパースター 貴方の歌とともに・・・

    雨の日も暗くなるまで
    事務所の外でたちつくしてた
    誰よりも早く知ったわ
    貴方のスケジュール表

    卒業すればやがて私も
    会社に勤めて母を助ける
    いつまでも子供じゃないと
    自分に言い聞かせたわ

    スーパースター 私の輝いた季節は
    スーパースター 貴方の歌とともに・・・

    貴方を待った駅のホームを
    小走りに会社に向かう私に
    聞こえてきた貴方の歌が
    ベルとざわめきにまぎれ

    スーパースター 私の輝いた季節は
    スーパースター 貴方の歌とともに・・・

    スーパースター 私の輝いた季節は
    スーパースター 貴方の歌とともに 過ぎた・・・

  10. 小さな肩に雨が降る

    うつむき乍ら歩く肩に やさしすぎる春の雨
    情熱だけで生きてゆくなど虚しい夢と知らされた
    若さゆえに別れた人を想い
    どこまでの濡れたままで歩きたい
    いつの日にか 涙も枯れる頃に
    いやな唯の大人になる
    冬の雨なら 今ここで死んでいたかもしれない

    恐れるものは何もなくて 一人で生きていたのに
    挫折の度に感じ続けた 夢はあまりに遠すぎる
    若さゆえに明日がみえなくて
    唯一人で生きるしか知らなくて
    いつの日にか 喜びに涙する
    それさえも信じれなくて
    冬の雨なら 今ここで死んでいたかもしれない

    どんな人にも雨はやさしく 時には残酷に降る
    春の雨に肩を抱かれて もう少し歩いてみたい

  11. 夢の世代

    夢の中で泣いたような 不思議なさわやかさを
    残して流れ過ぎてゆく 俺達の時代

    今は何も語らないで 空を見つめてるだけ
    君は気付いているだろうか 風は吹いてる

    ディランを聞いて こぶしを握り うなづいてた日
    ビートルズを聞き乍ら 泣いてた

    夢の中で泣いたような 不思議なさわやかさを
    残して流れ過ぎてゆく 俺達の時代
    FROM THESE DAYS FROM THESE DAYS
    今日も風は吹いている

    あの頃の俺達は 遠い目をしていた
    あの頃の俺達は 遠くを見ていた

    嵐の夜にレノンは死んだ 愛を残して
    それさえも  今はすでに忘れて

    夢の中で泣いたような 不思議なさわやかさを
    残して流れ過ぎてゆく 俺達の時代
    FROM THESE DAYS FROM THESE DAYS
    今日も風は吹いている
    FROM THESE DAYS FROM THESE DAYS
    今日も風は吹いている

  12. 22歳

    白いシーツをまきつけ 背中でサヨナラの
    悲しい別離を感じてた 窓の外は光る海
    やさしさとか愛だとか 綺麗な言葉など
    信じれる程 若くはない
    それは知っていたけれど

    22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
    何故か分かる?貴方
    私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね
    私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね

    やさしくもない貴方に 振りまわされた日々
    遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた
    激しい愛の言葉で つづられた歌など
    しばらくはもう聞きたくない
    強がるには疲れ過ぎた

    22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
    何故か分かる?貴方
    愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
    愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ

    22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
    何故か分かる?貴方

    あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
    あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配

  13. サテンの薔薇

    熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
    貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
    命果てても悔やまない

    遠い冬の旅の途中で
    めぐり逢えたはじめての人
    夢を教えた 貴方の胸の中で
    赤より赫く炎のように
    燃えて燃えて 生まれ変わってゆくの

    熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
    貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
    命果てても悔やまない

    暗く寒い街の片隅 一人ひざをかかえたままの
    私を摘んで 貴方は変えてゆくの
    薔薇より紅いサテンの薔薇に
    燃えて 燃えて 生まれ変わってゆくの

    体の中で うずまく愛がすべて
    薔薇より紅いサテンの薔薇に
    燃えて 燃えて 生まれ変わってゆくの

    熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
    貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
    命果てても悔やまない
    命果てても悔やまない

  14. 冬の扉

    “送ってくれてありがとう 今夜は ここでいいわ
    早く帰ってあげてね 待つ人がいるのよ
    あなたには あなたには”

    不意に抱きしめられた 息も出来ない程に強く
    ちぎれたボタンが落ちてく 私の部屋の扉の前

    お願いもうやさしくしないで 別れは肌で感じてた
    最後の夜は出逢ったあの日と 同じようにすごすはずでしょう
    ねえあなた……

    首筋に熱くかかる貴方の吐息も 今夜が最後ね
    これが貴方のさよならね 気付いているのよ私

    不意に抱きしめられた 息も出来ない程に強く
    ちぎれたボタンが落ちてく 私の部屋の扉の前

    歪んでいても狂って見えても 心に嘘はつけない
    あなたの好きなミツコの香りも 明日からは
    二度とつけない
    もうつけない……

    首筋に熱くかかる貴方の吐息も 今夜が最後ね
    これが貴方のさよならね 静かにうなずく私

    冬の扉の前でおびえる貴方の 背中を見ていた
    私は扉を開けた 25歳の最後の夜に

  15. いい日旅立ち

    雪解け間近の北の空に向かい
    過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
    帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
    せめて今日から一人きり 旅に出る

    ああ 日本のどこかに 
    私を待ってる人がいる
    いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
    母の背中で聞いた 歌を道連れに・・・

    岬のはずれに少年は魚つり
    青い芒の小径を帰るのか
    私は今から 想い出を創るため
    砂に枯木で書くつもり"さよなら"と

    ああ 日本のどこかに 
    私を待ってる人がいる
    いい日旅立ち 羊雲をさがしに
    父が教えてくれた歌を道連れに

    ああ 日本のどこかに 
    私を待ってる人がいる
    いい日旅立ち 幸福をさがしに
    子供の頃に歌った歌を道連れに

  16. 忘れていいの-愛の幕切れ-

    忘れていいのよ 私のことなど
    一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
    もういいわ もういいわ おこりはしないわ
    不思議ね 別れの予感を 感じてた
    心の中で 少しずつ

    信じてる振りをしていただけ それに気付かない
    貴方は若すぎたのよ

    笑って見送る 私は平気よ
    貴方を乗せたこのバスが
    見えなくなるまでは笑っている
    見つめていないで 背を向けていいのよ
    上着の襟が立ってるわ 自分でちゃんと直すのよ 今日からは

    遠ざかる 愛が消えてゆく
    涙あふれても 逃げない
    バスが行くまで

    手を振る貴方に 心は乱れる
    どうかあなた どうかあなた
    行かないで 行かないで

    忘れていいのよ 私のことなど
    一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
    慣れてるの 本当よ 別れの言葉に
    映画のような愛なんて 欲しいとは思ってなんかいないのに

    遠ざかる 愛が消えてゆく
    涙あふれても 逃げない
    バスが行くまで
    涙あふれても 逃げない バスが行くまで

Disc4

  1. 誕生日-ありふれた黄昏の街にて-

    貴方の誕生日はいつでも
    二人でお洒落をして 出かけたわ
    ネクタイが少し苦しそう でも
    貴方はいつもより大人に見えたわ

    人混みの街で 夕闇にまぎれ
    からめた指の 先からそっと
    愛が静かに すべり落ちたわ
    私の心に

    このままいつまで 続くのかしら
    二人の夢のような 毎日が
    そのうち二人が 大人になれば
    離れてしまうかも しれないけれど

    人混みの街を 貴方に抱かれて
    歩いてるこんな 私を見ていて
    今が幸福 それより他に
    何も欲しくない

    友達同士や 恋人同士が
    おりなす悲しい 別れのドラマが
    いつか二人を 包む時まで
    この手は離さない

  2. ガラスの風鈴

    一人で爪をかむのは 貴方の悪いくせだった
    見つけて叱る私を 貴方は愛してくれた

    Wow-西陽にやけた カーテンをはずしながら
    Wow-旅の仕度を今 終えたところよ

    貴方がくれたベコニアの花も
    思い出と一緒に殺すつもり
    さよなら さよなら 私が愛した日々よ

    二人で暮らし続けた 夢だけを握りしめて
    明日も見えないままに 昨日も見ないままに

    Wow-貴方の匂いの残る 部屋はつらすぎる
    Wow-貴方と二人で見ていた すべてのものも

    この体さえ この心さえ
    消せるなら他に何もいらない
    さよなら さよなら 私が愛した日々よ

    Wow-あの頃買った ガラスの風鈴だけが
    Wow-テラスの隅で淋しく 揺れているわ

    銀のナイフで糸を切ったら
    粉々に夕陽に溶けていった

    さよなら さよなら 私が愛した日々よ
    さよなら さよなら 私が愛した人よ

  3. レストランの片隅で

    手首の傷を時計で隠して 明るく振るまうの
    化粧道具もあの時のまま 口紅も折れたままよ
    貴方がくれたピアスも 港から海に捨てたわ
    熱い指先で触れた この耳たぶも冷たいわ

    私を抱いたその腕で 今夜は誰を抱いてるの
    悔しいわけじゃないけど 少しだけ気になるの
    不思議ね

    抱きあう度に別離の歌が 聞こえた気がした
    広い世界を狭く生きても それが幸福だった
    レストランの片隅で はじめての煙草を吸えば
    苦しさに涙あふれた 淋しさに涙あふれた

    まわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
    このままかまわないでいて 想い出のこの店に居させて

    貴方がかけたこの椅子に
    手のひらを押しあててみた
    その冷たさが教えてた
    あの夏の日は終わったと

    まわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
    せめてこの店が終わるまで 想い出の
    この場所に居させて

  4. 流行の女達

    髪を短くしたのよ 別に意味などないけど
    恋に疲れたみたいで 大人に見えるかしら
    すこし痩せたと言われるたびに 作り笑顔で
    気付かれまいとつくろう肩に
    あなたの影が見える

    街で流行のいい女になれないわ
    夜明け前のベンチで きのうも泣いていた

    仕事に生きれるなんて 少し憧れるけれど
    仕事に生きる女は 皆どこか寂しそうで
    強がるたびに見せるとまどい 隠しきれずに
    眠れぬ夜をまぎらす為に
    グラスに夢を語る

    街で流行のいい女になれないわ
    TVドラマは終われば 忘れてしまえるけど

    街で流行のいい女になれないわ
    今日も人混みの駅で 電車を待っている

  5. 棘-とげ-

    見つめている 私の瞳に涙あふれて
    指先の煙草の灰が 別離の言葉
    捜してるみたいね
    もういいでしょ 楽しい思い出だったもの
    飽きてしまったの 遊びには

    棘だらけの 美しくもないこの花に
    貴方は何を求めるの

    貴方の心に 痛みしか与えられない
    私はそれだけなのに・・・

    覚えている 貴方と二人で観たロードショー
    地下鉄の音にまぎれて 本気なのと
    尋ねたこともある
    卑怯だけど 楽しい思い出だったもの
    傷つきあう前に 忘れたい

    棘だらけの 美しくもないこの花に
    貴方は何を求めるの

    貴方の心に 痛みしか与えられない
    私はそれだけの花

    棘だらけの 美しくもないこの花に
    優しすぎる雨は罪

    棘だらけの 美しくもないこの花に
    優しすぎる雨は罪

  6. 夜顔

    気休めだけの言葉に 体も慣れたわ 今では
    やつれた指のリングさえ 重くて痛いわ このまま
    愛を忘れた骸達が 繰り返す道化芝居に
    最後の幕を下ろすには 裏切ることだけね

    行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
    やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる

    幸福を求める度に 不幸福になる 何故なの
    だいそれた望みじゃないわ ぬくもりが欲しい
    それだけ
    愛が静かにこぼれてゆく 二人の指の隙間から
    さしさわりのない妻よりは 狂った女になりたい

    行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
    やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる

    見知らぬ人に抱かれながら 涙がほほをぬらす
    悲しい仮面のその下で 妖しく燃えてゆく

  7. 12番街のキャロル

    あなたのために歌う 思い出のキャロル
    あなたに聞こえるかしら
    私のために歌う 別れのキャロル
    12番街に消えてゆく

    街角のホテルの隅で 雪まじりの雨を見てる
    愛の終わり
    痛みに熱い手のひらを ほほに押し当ててみても
    遠く消える日々
    恋にときめくこともなく 齢老いてゆく私
    幸せは不幸の前の 悲しい前ぶれだった

    せめて もっと もっと もっと もっと
    もっと もっと もっと もっと
    あなたに甘えたかった
    けれど きっと きっと きっと きっと
    希望のない愛だからこそ
    嘘だけはなかった愛だと信じてる

    分別のある恋なんて 本当の恋じゃないこと
    知ってるわ知ってるわ
    許せないあなただけれど 許したい別の心が
    ほほを伝わり落ちる
    灯りのともる部屋の窓 なつかしいあなたの影
    幸せは不幸の前の 悲しい前ぶれだった

    せめて もっと もっと もっと もっと
    もっと もっと もっと もっと
    あなたに甘えたかった
    けれど きっと きっと きっと きっと
    希望のない愛だからこそ
    嘘だけはなかった愛だと信じてる

    せめて もっと もっと もっと もっと
    もっと もっと もっと もっと
    あなたに甘えたかった
    けれど きっと きっと きっと きっと
    希望のない愛だからこそ
    嘘だけはなかった愛だと信じてる

  8. 浪漫鉄道<蹉跌篇>

    名前も知らない駅の ホームで雪を見ている
    枕木に落ちた夢の 跡を数えながらいま
    右のレールは 東京の街まで続く
    左のレールは 故郷のなつかしい街へと
    挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
    線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に

    出逢いはいつも悲しい 別離の時を思えば
    老人がつぶやいていた 人生は皆
    右のレールは 無残な夢へのい
    左のレールは ささやかな幸福のい
    挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
    線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に

    挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
    線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に

    挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
    線路の軋みは叫び 戸惑う汽車は旅人

  9. 祇園祭

    化野をぬけて清滝へ向かう 祗園祭りの遠ばやしを
    逃がれるように宿につけば 心細さもつのる
    渡月の橋を渡りきるまでは 振り向いちゃいけない自分の過去だけは
    真顔になった君は去年 確かにこの宿にいた
    あー宵山の人波にまぎれて
    あー握りしめた 君の手を覚えてる今も

    祗王の夢と祗女の涙 庭に佇み夕暮れまで
    悲しすぎるわ女はいつも 男の為に生きてくなんて
    結婚するよりこのままの方が 一生懸命生きれるみたいと
    つぶやく君は僕よりずっと 大きく見えた旅の宿
    あー宵山の人波にのまれて
    あー流れてゆけ 若すぎる恋の痣よ

    風の噂に聞くこともない 祗園祭りにさらわれたまま
    君の写真も少し黄ばんで 僕もいくつか年老いた
    もっと男でいられたならば 君も女でいられたならば
    恋に走れたあの年の夏 帰ることない暑い夏

    あー宵山の人波のどこかを
    あー愛している あの人も流れているだろう

    あー祗園祭りの 遠ばやしが聞こえる
    あーあの日のまま あーあの日のまま
    あーあの日のまま あーあの日のまま

  10. 幸福-しあわせ-

    迷い子の夕暮れに 聞いた鐘の音は
    家路を教える 母の声ににている
    急げ小さな足よ 急げ小さな胸よ
    君はいまはじめて気付く 夜の戸張りに抱かれて
    幸福… それはささやかな愛する人のぬくもり

    置き去りの仔猫に 涙流した夕暮れ
    手のひらに息づく いのちよろこびぬくもり
    この手凍えるまでは せめて夕陽が沈むまで
    やがて降る星の光に 君が抱かれて眠るまで
    幸福… それはひとときのかけがえのないまどろみ

    人は小さな胸で 小さな命を抱きしめて
    昇り来る朝日の中で 愛する人とみつめあう
    幸福… それはなにげない愛する人の

    幸福… それは感じること愛する人のぬくもり

  11. クラシック-CLASSIC-

    あの頃 あんたは妙にさめて暮らしてた
    あの頃 おまえは甘い夢ばかり話してた
    卒業前夜の 街角でお互いの
    生き方が許せず殴りあった
    忘れないよ あの時流したあの涙の熱さは今も
    もう戻れはしないけど失くしてないようだお互いに

    あの時 おまえの彼女のこと好きだった
    あの時 俺だってあんたを見るのがつらかった
    入社試験の夜は 無口のままで
    つぶれて眠るまで飲んだ夜明け
    忘れないよ あの時流したあの涙の熱さは今も
    もう戻れはしないけど失くしてないようだお互いに

    オールナイトの店のざわめきの中
    俺達流行の男じゃないね
    それでいいさ 古いタイプの男さ 想い出を失くすよりは
    古いタイプの男さ 想い出失くしてまで生きたくない

  12. 今のままでいい

    あなたが時計に 目をやる時
    いつも寂しくて 震えているわ
    最後の煙草に 火を点けたら
    何もないように 帰ればいいわ
    雨音…… 溜息…… 愛の形を責めないで

    今のままでいい 今のままでいい
    お願い飽きたと 言わないで
    明日が見えない 明日が見えない
    昨日まで見ていた 愛が見えない

    あなたの背中に 耳をあてて
    そっと聞いていた さよならの音
    かくれて見送る 階段の
    数が増えてゆく うしろめたさに
    雨音…… 溜息…… 愛の形を責めないで

    今のままでいい 今のままでいい
    お願い飽きたと 言わないで
    明日が見えない 明日が見えない
    昨日まで見ていた 愛が見えない

    今のままでいい 今のままでいい
    お願い飽きたと 言わないで
    あなたが見えない あなたが見えない
    昨日まで見ていた 愛が見えない

  13. Far away

    こんなに遠く 離れていても
    夜毎心は 空を駆けてゆく

    君だけいれば 君さえいれば
    生きる事さえ 辛くないから

    君が病んだ時は 僕は息を止めて
    熱い想いをこめ 祈り捧げたい

    Too far away 愛への道は far away
    だけどかすかに光 見えれば それでいい

    Too far away 君への道は far away
    だから言葉をひとつ くれれば それでいい

    見えない糸で結ばれている
    そんな約束 僕はほしいよ
    つきなみだけど この世に一人
    君だけ好きだ 君だけ好きだ

    君を風に変えて 空に飾りたい
    僕は星になって 君を守りたい

    Too far away 愛への道は far away
    だけど君のほほえみ 思えば それでいい

    Too far away 君への道は far away
    だから勇気をひとつ くれれば それでいい
    Too far away 愛への道は far away
    だけどかすかに光 見えれば それでいい
    Too far away 君への道は far away

    だから言葉をひとつくれれば それでいい

  14. 英雄

    嵐の丘には黒い影だけ
    右手にかかげたサーベル見つめて
    虚栄も名誉も何もいらない
    求めるはただ真実それだけ

    ルビーの赤の ワイン口に含めば
    英雄達の哀しみが聞こえ始める
    歴史の頂上に一人立つ寂しさを
    誰か抱きしめて 抱きしめて
    誰が私を英雄と決めた

    風雲流れる 空に呼ばれて
    寂しさを捨てきれたなら英雄になる
    寂しさを捨てきれたなら英雄になる

    馬蹄の響きが鎧ゆらして
    迫り来る時決断を急かせる
    虚栄に生きるか名誉に死ぬか
    力の星よ行く道を照らせよ

    ルビーの赤のワイン口に含んで
    震える胸に熱き血を注ぎ込んでも
    歴史の頂上に一人立つ寂しさを
    誰か抱きしめて 抱きしめて
    だれが私を英雄と決めた

    グラスが砕けて影が動いた
    命まで捨てきれたなら英雄になる
    命まで捨てきれたなら英雄になる

    ルビーの赤の ワイン口に含めば
    英雄達の哀しみが聞こえ始める

    風雲流れる 空に呼ばれて
    寂しさを捨てきれたなら英雄になる
    寂しさを捨てきれたなら英雄になる

  15. 青い薔薇

    冷たい水グラスに入れ 香水を一滴
    これを飲み乾せば誰でも美しくなれますか
    手のひらの中に包まれた 薔薇の花を愛する
    それは棘までも愛せる 勇気がなければ

    青い薔薇求める 男の夢が
    追いつめる ひたむきに 生きる女を

    旅に出れば真実の自分の色が見えてくる
    薔薇は紅くより赫く 哀しみを知れば紅はより赫く
    冷たい水グラスに入れ 香水を一滴
    これを飲み乾せば誰でも美しくなれますか
    OH ROSES……OH ROSES……OH ROSES

    飾りもなく素顔のまま 生きる女も時に
    ルージュひけば鏡の前やさしく変わってゆく
    今匂い立つ薔薇の森に 真珠の露が落ちて
    静寂の中息を密め 光を待ち続ける

    青い薔薇求める 男の夢に
    追いつけず涙する 淋しい女も

    旅に出れば真実の自分の色が見えてくる
    薔薇は紅くより赫く 哀しみを知れば紅はより赫く
    冷たい水グラスに入れ 香水を一滴
    これを飲み乾せば誰でも美しくなれますか
    OH ROSES……OH ROSES……OH ROSES……
    BLUE ROSES

  16. 男と女に戻る時

    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女になる
    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女に戻る

    熱い視線に 抱かれながら
    あなただけ 見つめていた頃
    君をこの手に 抱いた時の
    手のひらの 熱さを忘れてた
    小さな嘘や裏切りに
    傷ついた夜もあるけど
    かけがえのない日々を生きた二人

    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女になる
    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女に戻る

    二人で過ごす 時が何故か
    淋しくて 胸が痛くなる
    愛に慣れすぎ 気付かぬ間に
    目の前の 君さえ見えない
    見つめ直そうお互いに
    男と女に戻って
    別れるのも愛し直すのもいい

    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女になる
    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女に戻る
    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女になる
    Return to the man,Return to the woman
    もう一度男と女に戻る
    Return to the man,Return to the woman
    Return to the man,Return to the woman

  17. 愚かしく美しく

    愚かしく美しい 恋ならば知っている
    一瞬が永遠に 感じれたあの夏の日
    並んで見つめてた 『あの胸にもう一度』
    バイクが空を舞う ラストシーンに
    頷いたあの日の私 今も忘れてない
    あなたにはわからない 想い出の夏服を
    着たままでいつまでも 待つことのあの淋しさは

    くるぶしを濡らす波 戯れる黒い犬
    あの年の出来事が 今はもう懐かしい
    思い出になるために 愛したわけじゃない
    忘れられる方が いい時もある
    憎しみは愛の裏側 いつも光と影

    並んで見つめてた 『あの胸にもう一度』
    バイクが空を舞う ラストシーンに
    頷いたあの日の私 今も忘れてない
    冬の波舞うかもめ 夏服を脱ぎ捨てて
    走り出すこの指に マニキュアはもうつけない

Disc5

  1. 秋のホテル

    あなたに抱かれた あの年の夏
    私は確かに美しかった
    ホテルのロビーを 誇らしげに行く
    どの人よりもきらめいたけど 愚かだったわ

    愛は Daylight Moonlight 激しく静かに
    愛は Daylight Moonlight 移ろうままに
    あの人に飽きられた それさえも気づかないまま

    "愛"から始まり"関係"になり
    やがては"過去の女"に変わる
    一人で来てみた あの夏のロビー
    秋のホテルは どこか似ている 今の私に

    愛は Daylight Moonlight 激しく静かに
    愛は Daylight Moonlight 移ろうままに
    あの人に飽きられた 残酷ささえなつかしい

    愛は Daylight Moonlight 激しく静かに
    愛は Daylight Moonlight 移ろうままに
    あの人に飽きられた 残酷ささえなつかしい

  2. アデュー巴里

    リラの花に埋もれたホテル
    抱き合う影 交わす接吻
    明日さえ見えない美しい旅
    燃える程に悲しみは深く
    傷はいつか想い出になる
    別離の言葉は苦いシャンパン
    Un Adieu a Paris
    身も心も投げ捨て互いに求めた
    Un Adieu a Paris
    この街にもやがて秋が訪れ
    Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
    過ぎた夏を忘れてゆく

    20歳の君輝いた街
    肩寄せ合い車の海を
    二人で泳いだ夜のシャンゼリゼ
    狂えたなら幸福だった
    恋は時に残酷な程
    甘いナイフで胸を切り裂く
    Un Adieu a Paris
    身も心も投げ捨て互いに求めた
    Un Adieu a Paris
    この街にもやがて秋が訪れ
    Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
    過ぎた夏を忘れてゆく

    Un Adieu a Paris
    身も心も投げ捨て互いに求めた
    Un Adieu a Paris
    この街にもやがて秋が訪れ
    Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
    過ぎた夏を忘れてゆく

    Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
    時は9月 別れの巴里

  3. ダンディズム

    帰れダンディズムの都へ
    夜は男の心の中
    踊れ裸足のままで
    汗に濡れたシャツのままで
    息子よいつの日かこの酒を
    古びた止まり木の片隅で
    酔えば俺をかつぎ出せ
    月あかりの石だたみへ

    歌おう大きな声でお互いの
    叫ぼう愛する人の為に
    歌おう君の愛する母の歌を
    歌おう私の愛する妻の歌
    人生は束の間の祭り
    せめて人を愛せよ ダンディズム

    戻れダンディズムの港へ
    船は男の心の中
    怒れ時代の波に
    優しさとは強さのこと
    息子よいつの日かこの時が
    君の想い出に変わる頃
    俺は遠くの酒場で
    グラスをあげ笑っている

    歌おう大きな声でお互いの
    叫ぼう愛する人の為に
    歌おう君の愛する母の歌を
    歌おう私の愛する妻の歌
    人生は束の間の祭り
    せめて人を愛せよ ダンディズム

    歌おう大きな声でお互いの
    叫ぼう愛する人の為に
    歌おう君の愛する母の歌を
    歌おう私の愛する妻の歌
    人生は束の間の祭り
    せめて人を愛せよ ダンディズム

  4. 忘れないで

    愛されていた日の おだやかな時間
    やさしい光に つつまれながら
    母に抱かれた やすらぎの午後
    父と歩いた 夕暮れの道
    かけがえのない日を 忘れないで

    ゆびきりの口笛 兄弟で帰る
    ちいさな背中に 蜻蛉は群れて
    夕食の仕度に ともる灯りに
    ただわけもなく 走った頃の
    かけがえのない日を 忘れないで

    今はすべてが おもいでの中
    時は流れて 人は逝くけど
    かけがえのない日を忘れないで
    忘れないで 忘れないで

  5. 動天

    覚悟の朝の光の中に
    浮かんでまた消えてゆくもの
    夢の由緒を教えた人か
    愛の意味を教えた人か

    見上げる空は流れてはいない
    この世が流れているだけ
    夢に挑み溢れた涙が
    男を漢に変える

    立ち止まるな 振り返るな
    雲を呼ぶ風ならば
    名残もなく祈りもない
    陽は今 昇り始めた 動天の

    生まれてそして死んでゆくなら
    そこに愛も夢もいらない
    時の流れに棹さす人を
    時代はいつも愛さない

    気づいて欲しい流れているのは
    空じゃない人だと
    孤独にたえ溢れた涙が
    男を漢に変える

    立ち止まるな 振り返るな
    雲を呼ぶ風ならば
    名残もなく祈りもない
    陽は今 昇り始めた 動天の

    立ち止まるな 振り返るな
    雲を呼ぶ風ならば
    名残もなく祈りもない
    陽は今 昇り始めた 動天の

  6. 夏の二週間

    声が聞きたくて かけた電話に
    波音が響いたら きっと驚くでしょ
    はき慣れたハイヒール 脱いである日
    何も言わず 街を出たから
    あなたがわたしを わたしがあなたを
    振り返るための 夏の二週間
    恋は終わりねと いつか泣いたけど
    半分は本気

    とても悩んだわ なぜかあなたの
    仕草からこぼれてる 違う恋の気配
    これ以上切り出して 自分だけが
    傷つくのが恐かったから
    素肌を合わせて 分けあうやさしさ
    離れて見つける 夏の二週間
    イエスかノーかの 答えじゃないこと
    わかってる だけど

    あなたがわたしを
    わたしがあなたを
    思い出すための
    夏の二週間
    海岸の町の
    汐風にのせて
    愛してる あなた

  7. 君を忘れない

    君の名前を書いてみた
    眠れない夜のらくがきや
    君の笑顔を浮かべては
    朝まで聞いた古いRADIO
    SAY GOOD-BYE
    スコールの中
    SAY GOOD-BYE
    駅のホームで 見慣れた街に
    ひとりつぶやく サヨナラ
    君を忘れない 遠くに行けば行くほどに
    君を忘れない 大人になるなんて淋しいね

    爪を噛むのがくせだった
    そして明るい笑い声も
    校舎の窓に肘を付き
    君の動きをいつも見てた
    SAY GOOD-BYE
    はじめてのキス
    SAY GOOD-BYE
    あの日と同じ 夏のスコール
    旅行鞄も 泣いてる

    君を忘れない 遠くに行けば行くほどに
    君を忘れない 大人になるなんて
    君を忘れない 遠くに行けば行くほどに
    君を忘れない 大人になるなんて淋しいね

  8. 最後のI LOVE YOU

    僕は窓の近くで そして 君はソファーに座り
    今日まで暮した2人の部屋を もう1度 見ている
    君が最後に入れた 僕の好きな薄いコーヒー
    黄昏の床に ふたつのカップが
    並ばない その距離

    I LOVE YOU 抱きしめたら
    君のことを 引き止めてしまう
    I LOVE YOUもう これ以上
    僕のせいで ふしあわせにできない

    君は泣いちゃいけない
    だって 素敵なことじゃないか
    彼に贈られたリングが きっと これからの味方さ
    それが後悔なのか 1人きりが淋しいだけか
    愛はいつだって 信じる人を
    傷つけるシーソー

    I LOVE YOU声に出せば
    君のことを 引き止めてしまう
    I LOVE YOU声に出さぬ
    別れ際の愛はいつも 美しい

    I LOVE YOU
    声に出せば
    君のことを 引き止めてしまう
    I LOVE YOU
    声に出さぬ
    別れ際の愛はいつも 美しい

    微笑を 微笑で
    見送ろう

  9. 三都物語

    胸さわぎの 旅は
    いま始まって
    時の流れのままに
    こころを遊ばせ

    この私は 誰を
    訪ねるあてもなく
    まるで詩人のように
    景色に染って

    ああ なんて
    街 それぞれ 美しいの
    ああ なんて
    人 それぞれ 生きているの

    昨日 今日 明日
    変わり行く私
    紅くいろづくときめきを
    誰に告げましょう

    風そよげば ひとり
    胸抱きしめて
    愛の不思議を思う
    吐息をもらして

    この泪は きっと
    感じるよろこびね
    揺れる瞳に映る
    季節に恋して

    ああ なんて
    街 それぞれ 美しいの
    ああ なんて
    人 それぞれ 生きているの

    朝に舞う夢
    黄昏に出会い
    ほんの一時のためらいを
    誰に言いましょう

    昨日 今日 明日

    変わり行く私
    紅くいろづくときめきを
    誰に告げましょう

  10. ガラスの砂漠

    交差点の人の群れに
    埋もれて 僕は感じてた
    みんな急ぎ足で
    みんな時間に追われ
    一体どこへ行くの

    ネオンの海 車の波
    泳ぎながら 捜していた
    誰か語りあえる
    明日をみつめあえる
    そんな人に逢うため

    街は煌めき 流れるガラスの砂漠
    愛を求めながら 生きる人は旅人

    都会の隅 水たまりの
    三日月をじっとみていた
    みんな気付かないで
    みんな通り過ぎる
    こんなに綺麗なのに

    街は煌めき 流れるガラスの砂漠
    愛を求めながら 生きる人は旅人

    愛に気付けば すべてが輝き始める
    愛を感じたなら そこはエデンの海

  11. サライ

    遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
    穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
    別離より 悲しみより 憧憬はつよく
    淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち

    動き始めた 汽車の窓辺を 
    流れてゆく 景色だけを じっと見ていた
    サクラ吹雪の サライの空は
    哀しい程 青く澄んで 胸が震えた

    恋をして 恋に破れ 眠れずに過ごす
    アパートの 窓ガラス越し 見てた 夜空の星
    この街で 夢追うなら もう少し強く
    ならなけりゃ 時の流れに 負けてしまいそうで

    動き始めた 朝の街角
    人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
    サクラ吹雪の サライの空へ
    流れてゆく 白い雲に 胸が震えた

    離れれば 離れる程 なおさらにつのる
    この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
    若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
    やわらかな 日々の暮らしを
    なぞりながら生きる

    まぶたとじれば 浮かぶ景色が
    迷いながら いつか帰る 愛の故郷
    サクラ吹雪の サライの空へ
    いつか帰る その時まで 夢はすてない

    サクラ吹雪の サライの空へ
    いつか帰る いつか帰る きっと帰るから
    いつか帰る いつか帰る きっと帰るから

  12. 階-きざはし-

    海を渡る風は 夢の匂い運び
    燃ゆる瞳をなお 紅く染めてゆく
    耳を澄ませばいま 遠い国の調べ
    胸の琴線を 甘くゆらしてくる

    時が来れば 野を駈けても
    行かなけりゃ 行かなけりゃ
    悔やむ気がする
    あなたには あなたには 夢を信じていてほしい
    僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
    橋になる

    人はいつも胸に 穏やかな覚悟を
    抱きしめながらも 夢を追う
    美しく生きたい のまでは
    愛に支えられ 遥か旅路をく

    時が来れば 野を駈けても
    行かなけりゃ 行かなけりゃ
    悔やむ気がする
    あなたには あなたには 愛を信じていてほしい
    僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
    橋になる

    あなたには あなたには 愛を信じていてほしい
    僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
    橋になる

  13. バサラ

    風は叫び 雲を走らせ
    時代はただ気まぐれに 愛をもてあそぶ
    花の下で抱き合いながら
    眠るような穏やかな 愛は望まない

    美しく果てるよりも 傷つき激しく生きてみたい
    嵐の海をどこまでも泳いでゆきたい どこまでも
    愛することとは 愛しつづけること
    信じることとは 信じつづけること
    この世の果てまで 君を連れてゆく
    愛 愛 愛はバサラ

    乱れて咲く 花だけが知る
    ただ一途に生き急ぐ人のその心
    言葉はもう意味を持たない
    燃えるような沈黙が 愛を語るから

    美しく果てるよりも 傷つき激しく生きてみたい
    嵐の海をどこまでも泳いでゆきたい どこまでも
    愛することとは 愛しつづけること
    信じることとは 信じつづけること
    この世の果てまで 君を連れてゆく
    愛 愛 愛はバサラ

    愛することとは 愛しつづけること
    信じることとは 信じつづけること
    この世の果てまで 君を連れてゆく
    愛 愛 愛はバサラ

  14. CORAZON

     学生の頃は自由に気ままに
     恋をしてたわ 気がつけばいつも
     あなたが遠くから見つめる
     視線だけは背中に感じていた
     あなたはいつもいい人だったわ
     友達にでも私にとっても
     けれど私が魅かれる男は
     いつも あなたではなかったわ
     忘れない彼との恋にくるい家を出た私を
     小雨の駅に送ってくれた
     あなたに ふり向きもしないで
     ありがとうの言葉もかけずに
     列車に消えてく わがままな私を
     濡れながら あなたが見ていた
     CORAZON 背中あわせの心
     CORAZON 幸福をつかむために
     私は震える心で
     彼の背中にしがみついてたわけじゃない
     
     走る列車の連結の陰で
     彼のコートのゆげを見ながら
     たった一度きりの人生だもの
     まして春はあまりに短すぎるわ
     不思議なものね 一度くらいは
     自分のレールは 自分でひきたい
     たとえ それが不幸へと続いてく
     悲しい運命という名の列車でも
     この人がいい人か そんなことはわからない
     映画ならハッピー・エンド
     このまま終わるけれど
     かすかに感じていたわ
     彼は幸福が似合わない人だと
     幸福 求めたわけじゃないのよ
     不幸福になる自由がほしかった
     CORAZON 背中あわせの心
     CORAZON わがままに見えるけれど
     私はきっと悔やまない
     だって一度きりの人生 セラヴィ セラヴィ
     
     あなたのことを忘れたままの
     彼と二人の小さな暮らしに
     ピリオドをうたせたのは
     明日を信じない 私の言葉だったわ
     彼は子供が欲しいと幾度も
     寝物語に私に言うけど
     生まれ来る子供の幸福な人生まで
     私には背負えはしないわ
     求めすぎた彼には明日しかみえないまま
     私は私で今日さえも見えないの
     サヨナラ出て行く彼の
     背中に別離の唄は聞こえない
     時計の音も ざわめきもなにも
     聞こえない大人のサヨナラ
     CORAZON 背中あわせの心
     CORAZON 気がつけば街は
     ひとりぼっちで帰る
     初めてのX'masイヴの夜
     遠くで聞こえてるサイレント ナイト
     
     10年ぶりの故郷の駅
     小雨のホームで電話をかけたわ
     寂しさと なつかしさと あなたへの想いと
     ほんのわずかばかりの希望と
     震えながらも まわすダイヤル
     電話のむこうで なつかしい声が
     傘もささず 駈けて来た あなたを見て
     生まれて初めて泣いたわ
     笑顔のまま私のまぶたをそっと押さえた
     あなたの薬指
     キラリ光る指輪
     私が自由に生きたように
     あなたも人生を生きていたのね
     変わらない あなたの笑顔の奥の
     悲しみに今初めて気付いた
     CORAZON 背中あわせの心
     CORAZON 震える私の小さな肩に
     降り続く雨は冷たい
     あの頃の私の心のように
     CORAZON 背中あわせの心
     CORAZON あなたの背中を見つめたままで
     降り続く雨の舗道を
     あの頃に戻って歩いてみたい
    ※CORAZON 時は戻らぬままに
     CORAZON 過ぎてゆくもの
     ※repeat × 3
     セラヴィ セラヴィ セラヴィ

Disc6

  1. 君のそばにいる

    あー君のそばにいるよ あー君のそばにいる
    あー君のそばにいるよ 僕がいる

    めざめてから 眠りにつくまで
    君のことを 思いつづけてる

    季節は変わるけれど 時は流れるけれど
    君のほほえみだけは 色あせない

    夜明けに消えても 星達の
    ぬくもりまでは 消せない

    あー君のそばにいるよ あー君のそばにいる
    あー君のそばにいるよ 僕がいる

    雨の日には 僕は雨になる
    風の日には 僕は風になる

    季節は変わるけれど 時は流れるけれど
    君がふりかえる時 そこにいるよ

    100年過ぎても 星達の
    かがやきだけは 消せない

    あー君のそばにいるよ あー君のそばにいる
    あー君のそばにいるよ 僕がいる

    あー君のそばにいるよ あー君のそばにいる
    あー君のそばにいるよ 僕がいる
    あー君のそばにいるよ あー君のそばにいる
    あー君のそばにいるよ 僕がいる

  2. I・T・A・N

    かき鳴らすメロディは ひときれの悲しみ
    きれぎれの歌声は いつの日か伝える

    詩人の悲しみ 詩人の夢
    それは美しい誤解なのか ル・イタン

    打ち鳴らす手のひらは 魂のゆりかご
    ひとびとは口ずさむ 歌声は消えない

    詩人の魂 詩人の恋
    それも美しい誤解なのか ル・イタン

    あーそして残る あなたの胸に
    それはきっと 愛されすぎた歌の亡き骸
    それはきっと 愛されすぎた歌の亡き骸

    ル・イタン ル・イタン ル・イタン ル・イタン
    ル・イタン ル・イタン ル・イタン ル・イタン

    人はただ旅をする その為に生まれた
    人はみな帰り着く その為に旅する

    詩人が愛した 旅を歌う
    人はそれぞれに 心ふるわせ ル・イタン

    あーいつか帰る あなたの胸に
    そしていつかきっと届く歌の真実
    そしていつかきっと届く歌の真実

    ル・イタン ル・イタン ル・イタン ル・イタン
    ル・イタン ル・イタン ル・イタン ル・イタン

  3. 櫻守 (Album version)

    あの愛だけは 信じていたくて
    ひたすら 心を閉ざしたままで
    あの愛だけは 信じているから
    今でも こうして この街で生きてる

    今年の櫻は散りました
    夜明けの風雨に(あらし)に耐えきれず
    はらり はらり 散りまどう
    過ぎた盛りを惜しむように
    今日を限りと風に舞う
    花になれたら 花になれたら

    あの愛だけは信じていたくて
    ひたすら 心を閉ざしたまま
    あの愛だけは 信じているから
    今でも こうして この街で生きてる

    つないだ手と手は二年坂
    焦がれて待つ身は三年坂
    はらり はらり 散りまどう
    一期一会の櫻守
    今日を限りと風に舞う
    花になれたら 花になれたら

    あの愛だけは信じていたくて
    ひたすら 心を閉ざしたままで
    あの愛だけは 信じているから
    今でも こうして この街で生きてる
    今でも こうして この街で生きてる

  4. トマト

    窓のむこうにはアメリカ橋と
    ガーデンプレイスの灯りがみえる
    “まるでマンハッタンだね…” あなたのジョークに
    よろこびを感じてた 1DKの狭い部屋
    何もないけれど幸福だった
    私の手作りの 小さな食卓
    トマト嫌いの子供みたいな
    あなただけど 私は愛してた
    明日を見ないで あなたをみつめてた

    恵比寿駅前で待ち合わせして 買い物するのがお決まりだった
    “きっと回りの人は若い夫婦だと思ってる”と
    ふざけたあなたを少し憎んでた
    不確かだから幸福だった
    あなたがすべてとは言えなかったけど
    大人になって振り返る時は
    きっと言えるよ “あなたを愛してた”
    トマト嫌いの “あなたを愛してた”

    残酷な季節の後で あなたは部屋を出て行った
    思い出のコートだけ残して
    私は部屋の窓越しに アメリカ橋に消えてゆく
    青春のかけらだけみていた

    山手線に乗り 渋谷に向かう
    朝の太陽が私をてらす
    恵比寿に近づく度 思わず振り向く
    あの頃に2人して 暮らした2人のあの部屋
    あなたも時々は思い出すかしら
    傷つけ合いながら 暮らした頃を
    じつは あなたにかくしてた秘密
    私の好きなもの それはトマト
    言えなかったけど トマトが好きだった

    不思議ね あれから トマトが食べられなくて
    好きなのに嫌いになった…
    好きなのに嫌いになった…

  5. ジュピター

    この世界に あなたがいて 私も生きている
    ささやかな 出来事さえ 大きなよろこびにする
    そして あなたの光を体でうけとめて
    輝きつづける 私はジュピター
    自分では輝けない星 ジュピター

    夜の闇に ひそかに咲く くちびるゼラニウム
    光を待つ 都会のすみ 私は夜明けを待つ
    そして あなたの光を体でうけとめて
    輝きはじめる 私はジュピター
    自分では輝けない星 ジュピター

    あなたに向かって 輝いていたい
    いつの日か星くずのかけらと消えるまで

    この世界に あなたがいて 私も生きている
    ささやかな 出来事さえ 大きなよろこびにする
    そして あなたの光を体でうけとめて
    輝きつづける 私はジュピター
    自分では輝けない星 ジュピター

    あなたに向かって 輝いていたい
    いつの日か星くずのかけらと消えるまで
    ジュピター

  6. 生成

    夢は遠くに投げて 追いかけてゆくもの
    生きてゆくその意味は 誰も知らない
    茜に染まる海も 哀しみをたたえて
    包み込む夕暮れに 傷をゆだねて痛みゆだねて
    愛を下さい 神がいるのならば
    愛を下さい あえぐ旅人に

    純白のままで 誰も生きてゆけない
    嘘に染まりながら 心は生成のまま

    風に震える指で 握りしめるものは
    あの人に託された 夢のひとかけ
    父の背中は遠く 母のぬくもりさえ
    今はただ思い出の 遙か彼方に遙か彼方に
    抱いて下さい 神がいるのならば
    抱いて下さい あえぐ旅人を

    純白のままで 誰も生きてゆけない
    罪を背おいながら 心は生成のまま

    抱いて下さい 神がいるのならば
    抱いて下さい あえぐ旅人を

    純白のままで 誰も生きてゆけない
    嘘に染まりながら 心は生成のまま
    罪を背おいながら 心は生成のまま

  7. ラバン

    夜空には星が 人には夢がなければ
    生きていても 淋しいだけ
    うつむいたままじゃ 星を見つけられない
    朝の来ない夜はない
    THIS IS MY WAY

    地図を拡げ 指さす爪の先に
    小さな光 見つけた15の夏
    いつかは たどりつける日が
    来るよと信じていた

    人は誰でも傷つくけれど
    だから明日は強くなれる

    夜空には星が 人には夢がなければ
    生きていても 淋しいだけ
    うつむいたままじゃ 星を見つけられない
    朝の来ない夜はない
    THIS IS MY WAY

    夢を削り 大人になることより
    旅人のまま 命を燃やしてゆく
    涙を よろこびに変えて
    心のアクセル踏んだ

    人は誰でも傷つくけれど
    だから明日は強くなれる

    夜空には星が 人には夢がなければ
    生きていても 淋しいだけ
    うつむいたままじゃ 星を見つけられない
    朝の来ない夜はない
    THIS IS MY WAY
    THIS IS MY WAY…

  8. DECEMBER SONG

    また冬がきて 粉雪が窓うつ夜には
    ふと思い出す別れた日 あの時の君を
    はじめての苦しさに 生きるつらさを
    かみしめたあの夜も 雪が舞っていた

    ビルのイルミネーション キラめくけれど
    裸樹の悲しみを 街は知らない

    誰か歌ってよ僕に DECEMBER SONG
    誰か歌ってよ僕に DECEMBER SONG

    駅のホームに 僕はただ残されたままに
    ふとサヨナラの言葉だけ 冬空に吐いた
    オリオンも見えなくて 閉じた心に
    サラサラと降り積もる 想い出の数

    ビルのイルミネーション キラめくけれど
    裸樹の悲しみを 街は知らない

    誰か歌ってよ僕に DECEMBER SONG
    誰か歌ってよ僕に DECEMBER SONG

    誰か歌ってよ僕に DECEMBER SONG

  9. 心の駅

    旅立つ朝 駅のすみで
    涙こらえて 見送る人
    尽きぬ想い にじむ景色
    今も忘れない

    人は皆泣きながら
    この世に生まれたから
    笑顔で帰るために
    遠く旅をする

    春になれば逢いにゆくよ
    ふるえる胸で
    あー君に逢いにゆくよ
    きっと逢いにゆくよ

    星を数え 目覚めた夜
    風の街から 聞こえた声
    父の背中 母の胸は
    今も忘れない

    人は皆泣きながら
    この世に生まれたから
    笑顔で帰るために
    遠く旅をする

    春になれば逢いにゆくよ
    ふるえる胸で
    あー君に逢いにゆくよ
    きっと逢いにゆくよ

    春になれば逢いにゆくよ
    ふるえる胸で
    あー君に逢いにゆくよ
    きっと逢いにゆくよ

  10. AURA

    微熱がさめないまま
    うつむく少年の瞳は
    心の海みつめて
    静かにほほえんでる

    生まれくるもの 消えてゆくもの
    すべては宿命の振子の幅
    挫折の闇を突き抜けみえてくる
    それが光の真実

    AURA 夜明けとともに
    この髪をゆらすものは何
    AURA 地上の風は
    神がもたらした溜息か

    まつ毛を濡らしたまま
    みあげる少年の瞳は
    遠いあの日かすめて
    明日をみつめている

    生まれくるもの 消えてゆくもの
    すべては宿命の振子の幅
    挫折の闇を突き抜けみえてくる
    それが命の真実

    AURA 夜明けとともに
    忘れ去られる星に捧ぐ
    AURA 至上の愛は
    小さなその手の中にある

    AURA 夜明けとともに
    忘れ去られる星に捧ぐ
    AURA 至上の愛は
    小さなその手の中にある

  11. ハーヴェスト

    心の鍵を開けたら 深呼吸してみよう
    すぐに動き出す景色 金色に波立つ

    心のアクセル踏んだら 夢の実取りに行こう
    風をおこしてる快感 不思議なときめき

    色々あったけど 私の人生悪くないじゃない?
    明日の誕生日から ささやかな軌跡が始まる

    ハーヴェスト ここより少しでも遠く
    ハーヴェスト 今 とびきり胸騒ぎ

    明日の窓を開けたら 明日の空がみえる
    曇り空のその上は 満天星の海

    自分を好きになったら したい事がみえるよ
    ほんの少しの勇気が 私を変えてく

    ちょっぴり型を破ろう 自分の常識脱ぎ捨て
    笑顔で走り出せば 世界が私を待っている

    ハーヴェスト 逢いたい時に逢いに行く
    ハーヴェスト 今 扉を開けて行く

    ハーヴェスト 自由の風を抱きしめて
    ハーヴェスト 今 私が生きている

  12. 流星

    流星が今流れたね
    立待月の夜だね
    二人で見上げる月なんて
    何年ぶりの事だろう

    永遠の命はないと
    流星が教えてくれている
    輝きながら消えてゆく
    それが最後のメッセージ

    先に逝くもの 残されるもの
    残されるものも やがて逝くもの
    大いなる旅を行け
    星達の声を聞け
    涙は今日に置いて行け
    明日の風に吹かれて行け

    君を朝まで見つめてる
    君を心に刻みつづける
    覚悟の別れを知るように
    風もその息を密めてる

    先に逝くもの 残されるもの
    残されるものも やがて逝くもの
    大いなる旅を行け
    星達の声を聞け
    涙は今日に置いて行け
    明日の風に吹かれて行け

    先に逝くもの 残されるもの
    残されるものも やがて逝くもの
    生きるならひたすらに
    燃え尽きるその時まで
    生きてゆくなら振り返らずに
    明日の風にまかれて行け

  13. VEGA

    いつか また どこかで
    きっと君に逢える
    いつかまた逢うまで
    君は君のままで

    世界の片隅から君を見てる
    僕を忘れないで
    MY HEART BELONGS TO YOU
    生きてさえいれば再び出逢える
    めぐり逢える
    MY HEART BELONGS TO YOU
    めぐり逢う為に僕らは生まれた
    忘れないで

    遠く離れてても
    きっと君に逢える
    僕は生き続ける
    君に逢う日の為

    地上に星降る夜 光になり
    君を見つめている
    MY HEART BELONGS TO YOU
    生きてさえいれば君に逢いに来る
    夜を越えて
    MY HEART BELONGS TO YOU
    めぐり逢う為に僕らは生まれた
    忘れないで

  14. 魂のゆりかご

    歌に抱かれながら眠りについた人がいて
    歌を忘れる程誰かを愛した人もいた
    歌に背中押され歩き続ける人がいて
    歌も聞けない程孤独と向き合う人もいる

    人生は時に残酷で
    憎しみさえも振りまいて
    人生は突然の別れさえも
    君に与えるけれど
    いいかそれこそが君の歌
    人生は魂のゆりかご

    愛を語りすぎてさびしさつのる人がいて
    愛に気付かぬまま愛をさがしている人もいる

    人生は時に残酷で
    憎しみさえも振りまいて
    人生は突然の別れさえも
    君に与えるけれど
    いいかそれこそが君の歌
    人生は魂のゆりかご

    人生は時に残酷で
    憎しみさえも振りまいて
    人生は突然の別れさえも
    君に与えるけれど
    いいかそれこそが君の歌
    人生は魂のゆりかご

    悲しみあればこそささやかな
    喜びにさえも涙流れる

  15. 半空NAKAZORA

    旅の重さだけに君だけは負けないで
    朝を待ち続ける野に咲く花に負けないで

    うつむかないで目を伏せないで
    空を見上げていて 暗い夜空に星を数えて
    みんな歩いてきた

    明日巡り会う人のやさしさに
    触れる喜びを胸に抱きしめて
    旅を想う時 人はもう旅人
    名前もない駅に始発を待つ旅人

    旅の重さだけに君だけは負けないで
    朝を待ち続ける野に咲く花に負けないで

    失くした夢のかけらを集め
    両手であたためて まだ人生の半空にいる
    いつも半空にいる

    明日巡り会う人のやさしさに
    触れる喜びを胸に抱きしめて
    旅は語らずに それを教えてる
    荒野に咲く花もまた命の旅人

    後ろ振り返る時はやがて来る
    せめてその日まで明日を見つめていて
    旅に倒れても 人はまだ旅人
    心は半空をさすらう ああ旅人

  16. Special DISC The Change of Times

  17. どこかに幸せが

    ねえ聞いてごらん 耳をすまし
    真っ青な 真っ青な風の中で
    はらりとこぼれたのはなあに
    あれはね あれは悲しい人が
    歌う声

  18. あなたの世界

    涙だけが 涙だけが
    僕の心に しみとおる
    どうしてこんなに してまでも
    あなたの愛が 欲しいのか
    あなたの世界に 咲く花を
    僕はこの手に つかみたい

    あなただけが あなただけが
    僕の心に やきついた
    どうしてこんなに してまでも
    あなたの心が 欲しいのか
    あなたの世界に 吹く風を
    僕はこの手に つかみたい

    愛することが 愛することが
    僕の心を 狂わせた
    どうしてこんなに してまでも
    あなたのすべてが 欲しいのか
    あなたの世界に ある愛を
    僕はこの手に つかみたい
    つかみたい

  19. 倖せの日々

    暗いあの空に
    ひとすじの光が さすように
    あなたの瞳に ひかってた
    ひとつぶの涙
    はじめて知った 恋のつらさを
    だけどだけど 忘れはしない
    あなたとすごした 倖せの日々を

    雲の流れに
    漂う二人のこころ
    今でもこの目に 消えはしない
    あなたの面影
    今はなき人に 想いをはせる
    だけどだけど 忘れはしない
    あなたのやさしい あのほほえみを

    雨のしずくに
    いつかのあなたを想い出す
    今ではあなたは この愛の
    とどかぬ人に
    はじめて知った 恋の悲しさ
    だけどだけど 忘れはしない
    あなたとすごした 倖せの日々を

  20. 今はすべてを

    忘れよう 想い出を
    忘れよう あなたのことを
    何もかも 今はすべてを
    忘れたい 信じることも
    わからない あなたの心
    わからない なにもかも
    今はただ 何もできない
    憎むことも 愛することも
    ラ・ラ・ラ・ラ……
    ラ・ラ・ラ・ラ……

    今はただ 何もできない
    憎むことも 愛することも
    もういやだ 信じることは
    もういやだ 愛することも
    今はただ 何もできない
    憎むことも 愛することも

  21. 遠く離れて

    この街を出て行こう
    想い出なんて欲しくない
    この街も今日限り
    今さら何も知りたくないの

    何もかも消え去って
    むなしさだけがただ一つ
    まだ残る胸の中
    今さら何も知りたくないの

    ひとりさまよう悲しみの中に
    この街を出て行こう
    今さら何も知りたくないの

  22. 春は静かに通り過ぎてゆく

    飛び去る鳥に想いを乗せて
    あなたのもとへとどけて欲しい

    傷つき疲れた私の腕の中を
    春は静かに通り過ぎてゆく

    流れる水は花びら浮かべ
    空吹く風は冷たくひびく

    傷つき疲れた私の腕の中を
    春は静かに通り過ぎてゆく

    今、よみがえる心の奥に
    行くなと叫ぶ言葉もむなしく

    傷つき疲れた私の腕の中を
    春は静かに通り過ぎてゆく

    傷つき疲れた私の腕の中を
    春は静かに通り過ぎてゆく

  23. 四季

    ひざしのむこうに揺れている
    しあわせ色のレンゲ草
    きらきら輝く光の波に
    つつまれ夏は去ってゆく

    風にまかれて町から町へ
    落葉のように舞ってゆく
    冬の夜空に旅をする
    誰かに似てるほうき星
    ルルル…… ルルル……
    誰かに似てるほうき星

  24. クリスマスの夜

  25. マリア

    咲き乱れる春の流れに
    狂おしく香る花
    水は音もなく岩を抜け
    風はこの世に春をつげる

    喧騒の鳥が羽根を休め
    今、眠りゆく草の上
    甘い光は君をもつつみ
    風はこの世に春をつげる

    マリア、お前が生まれた
    マリア、お前の国は

    今……春、今……春
    マリア、マリア、マリア
    ……………………………

  26. 街角

    あなたをみつけた あの雨の街角
    コートのえりを立て 傘もささずに
    あなたは歩いてゆく ふりかえらずに

    声さえかけられずに みつめる私
    なんといえばいいのか わからない
    私の口びるは ふるえているだけ

    うそで一杯だった 私の心
    あなたが去ってゆく 今でさえ
    何も言えずに みつめているだけ

    涙で消えてゆく あなたの姿
    二度とめぐり会う日は もう来はしない
    雨はつめたく 舗道をぬらしてた

  27. たかいお空のその上で
    泣き虫天使が涙ぐむ
    おとしたひとつの銀の星
    世界のまどをつたわって
    雨は心にしのびこむ

    とおいお空のその上で
    泣き虫天使が涙ぐむ
    おとしたひとつの銀の星
    世界の屋根をぬらしてく

    雨は天使の涙なの
    雨は天使の涙なの

  28. 雨はやさしく

    雨はやさしく ほほをぬらし
    風はやさしく 髪をなでる
    きっときっと 離しはしないと
    抱きしめあった 二つの影

    雨はつめたく ほほをぬらし
    風は激しく 窓をうつ
    愛していればこそ 愛していればこそ
    離れてゆくのさ 涙をかくし

    雨はやさしく 思い出を消し
    風はやさしく 明日をはこぶ
    二人で歩いた 夜の砂浜

    今はひとりで 波をみつめる
    今はひとりで 波をみつめる

  29. 美しい思い出よさようなら

    美しい思い出よさようなら
    わたしはもうあなたのものじゃない
    美しい思い出よさようなら
    今なら笑ってさよならできる

    美しい思い出よさようなら
    私は今一人で歩いてゆくの
    美しい思い出よさようなら
    わたしはもうあなたのものじゃない
    あんなに楽しい夢だったけど
    あんなに苦しい道だったけど

    美しい思い出よさようなら
    わたしはもうあなたのものじゃない
    美しい思い出よさようなら
    今なら笑ってさよならできる

    美しい思い出よさようなら
    私は今一人で歩いてゆくの

    美しい思い出よさようなら
    美しい思い出よさようなら

    ルルル………
    ルルル………
    ルルル………

    美しい思い出よさようなら
    美しい思い出よさようなら………

  30. 讃美歌

    舞い上がる翼の音に
    私の心はゆれ動く
    炎のような空の彼方に
    あなたを連れて飛んでゆきたい

    輝ける大地の果てに
    すべての命が消えるとも
    やがて陽は昇り
    草木はよみがえり

    私はあなたを永遠に讃える
    私はあなたを永遠に讃える

  31. 風姿花伝

  32. 浮き雲

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