CD Albums 21世紀BEST OF THE BLUE1982→
PCCA-01082
- 階-きざはし-
海を渡る風は 夢の匂い運び
燃ゆる瞳をなお 紅く染めてゆく
耳を澄ませばいま 遠い国の調べ
胸の琴線を 甘くゆらしてくる時が来れば 野を駈けても
行かなけりゃ 行かなけりゃ
悔やむ気がする
あなたには あなたには 夢を信じていてほしい
僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
橋になる人はいつも胸に 穏やかな覚悟を
抱きしめながらも 夢を追う
美しく生きたい のまでは
愛に支えられ 遥か旅路をく時が来れば 野を駈けても
行かなけりゃ 行かなけりゃ
悔やむ気がする
あなたには あなたには 愛を信じていてほしい
僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
橋になるあなたには あなたには 愛を信じていてほしい
僕は今 橋になる 夢を渡らせる為の
橋になる
- 小さな肩に雨が降る
うつむき乍ら歩く肩に やさしすぎる春の雨
情熱だけで生きてゆくなど虚しい夢と知らされた
若さゆえに別れた人を想い
どこまでの濡れたままで歩きたい
いつの日にか 涙も枯れる頃に
いやな唯の大人になる
冬の雨なら 今ここで死んでいたかもしれない恐れるものは何もなくて 一人で生きていたのに
挫折の度に感じ続けた 夢はあまりに遠すぎる
若さゆえに明日がみえなくて
唯一人で生きるしか知らなくて
いつの日にか 喜びに涙する
それさえも信じれなくて
冬の雨なら 今ここで死んでいたかもしれないどんな人にも雨はやさしく 時には残酷に降る
春の雨に肩を抱かれて もう少し歩いてみたい
- 忘れていいの-愛の幕切れ-
忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
もういいわ もういいわ おこりはしないわ
不思議ね 別れの予感を 感じてた
心の中で 少しずつ信じてる振りをしていただけ それに気付かない
貴方は若すぎたのよ笑って見送る 私は平気よ
貴方を乗せたこのバスが
見えなくなるまでは笑っている
見つめていないで 背を向けていいのよ
上着の襟が立ってるわ 自分でちゃんと直すのよ 今日からは遠ざかる 愛が消えてゆく
涙あふれても 逃げない
バスが行くまで手を振る貴方に 心は乱れる
どうかあなた どうかあなた
行かないで 行かないで忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
慣れてるの 本当よ 別れの言葉に
映画のような愛なんて 欲しいとは思ってなんかいないのに遠ざかる 愛が消えてゆく
涙あふれても 逃げない
バスが行くまで
涙あふれても 逃げない バスが行くまで
- いい日旅立ち
雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり 旅に出るああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた 歌を道連れに・・・岬のはずれに少年は魚つり
青い芒の小径を帰るのか
私は今から 想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり"さよなら"とああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を道連れにああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 幸福をさがしに
子供の頃に歌った歌を道連れに
- レストランの片隅で
手首の傷を時計で隠して 明るく振るまうの
化粧道具もあの時のまま 口紅も折れたままよ
貴方がくれたピアスも 港から海に捨てたわ
熱い指先で触れた この耳たぶも冷たいわ私を抱いたその腕で 今夜は誰を抱いてるの
悔しいわけじゃないけど 少しだけ気になるの
不思議ね抱きあう度に別離の歌が 聞こえた気がした
広い世界を狭く生きても それが幸福だった
レストランの片隅で はじめての煙草を吸えば
苦しさに涙あふれた 淋しさに涙あふれたまわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
このままかまわないでいて 想い出のこの店に居させて貴方がかけたこの椅子に
手のひらを押しあててみた
その冷たさが教えてた
あの夏の日は終わったとまわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
せめてこの店が終わるまで 想い出の
この場所に居させて
- 夜顔
気休めだけの言葉に 体も慣れたわ 今では
やつれた指のリングさえ 重くて痛いわ このまま
愛を忘れた骸達が 繰り返す道化芝居に
最後の幕を下ろすには 裏切ることだけね行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる幸福を求める度に 不幸福になる 何故なの
だいそれた望みじゃないわ ぬくもりが欲しい
それだけ
愛が静かにこぼれてゆく 二人の指の隙間から
さしさわりのない妻よりは 狂った女になりたい行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる見知らぬ人に抱かれながら 涙がほほをぬらす
悲しい仮面のその下で 妖しく燃えてゆく
- Far away
こんなに遠く 離れていても
夜毎心は 空を駆けてゆく君だけいれば 君さえいれば
生きる事さえ 辛くないから君が病んだ時は 僕は息を止めて
熱い想いをこめ 祈り捧げたいToo far away 愛への道は far away
だけどかすかに光 見えれば それでいいToo far away 君への道は far away
だから言葉をひとつ くれれば それでいい見えない糸で結ばれている
そんな約束 僕はほしいよ
つきなみだけど この世に一人
君だけ好きだ 君だけ好きだ君を風に変えて 空に飾りたい
僕は星になって 君を守りたいToo far away 愛への道は far away
だけど君のほほえみ 思えば それでいいToo far away 君への道は far away
だから勇気をひとつ くれれば それでいい
Too far away 愛への道は far away
だけどかすかに光 見えれば それでいい
Too far away 君への道は far awayだから言葉をひとつくれれば それでいい
- 三都物語
胸さわぎの 旅は
いま始まって
時の流れのままに
こころを遊ばせこの私は 誰を
訪ねるあてもなく
まるで詩人のように
景色に染ってああ なんて
街 それぞれ 美しいの
ああ なんて
人 それぞれ 生きているの昨日 今日 明日
変わり行く私
紅くいろづくときめきを
誰に告げましょう風そよげば ひとり
胸抱きしめて
愛の不思議を思う
吐息をもらしてこの泪は きっと
感じるよろこびね
揺れる瞳に映る
季節に恋してああ なんて
街 それぞれ 美しいの
ああ なんて
人 それぞれ 生きているの朝に舞う夢
黄昏に出会い
ほんの一時のためらいを
誰に言いましょう昨日 今日 明日
変わり行く私
紅くいろづくときめきを
誰に告げましょう
- 22歳
白いシーツをまきつけ 背中でサヨナラの
悲しい別離を感じてた 窓の外は光る海
やさしさとか愛だとか 綺麗な言葉など
信じれる程 若くはない
それは知っていたけれど22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ねやさしくもない貴方に 振りまわされた日々
遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた
激しい愛の言葉で つづられた歌など
しばらくはもう聞きたくない
強がるには疲れ過ぎた22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
- 浪漫鉄道<蹉跌篇>
名前も知らない駅の ホームで雪を見ている
枕木に落ちた夢の 跡を数えながらいま
右のレールは 東京の街まで続く
左のレールは 故郷のなつかしい街へと
挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に出逢いはいつも悲しい 別離の時を思えば
老人がつぶやいていた 人生は皆
右のレールは 無残な夢へのい
左のレールは ささやかな幸福のい
挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは叫び 戸惑う汽車は旅人
- ダンディズム
帰れダンディズムの都へ
夜は男の心の中
踊れ裸足のままで
汗に濡れたシャツのままで
息子よいつの日かこの酒を
古びた止まり木の片隅で
酔えば俺をかつぎ出せ
月あかりの石だたみへ歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム戻れダンディズムの港へ
船は男の心の中
怒れ時代の波に
優しさとは強さのこと
息子よいつの日かこの時が
君の想い出に変わる頃
俺は遠くの酒場で
グラスをあげ笑っている歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム
- チャンピオン
つかみかけた 熱い腕を
振りほどいて 君は出てゆく
わずかに震える 白いガウンに君の
年老いた 悲しみを見た
リングに向かう 長い廊下で
何故だか急に 君は立ち止まり
ふりむきざまに 俺に こぶしを見せて
寂しそうに 笑ったやがてリングと拍手の渦が
一人の男をのみこんで行った
(You're King of Kings)
立ち上がれ もう一度その足で
立ち上がれ 命の炎を燃やせ君はついに立ち上がった
血に染まった赤いマットに
わずかに聞いた君の両目に光る
涙が 何かを語った獣のように 挑戦者は
おそいかかる 若い力で
やがて君は 静かに倒れて落ちた
疲れて眠れるように
わずかばかりの意識の中で
君は何を考えたのか
(You're King of Kings)
立たないで もうそれで充分だ
おお神よ 彼を救いたまえロッカールームの ベンチで君は
きれたくちびるで そっとつぶやいた
(You're King of Kings)帰れるんだ これでただの男に
帰れるんだ これで帰れるんだOh ライ ラ ライ ラ ライ ラ ライ
- サライ
遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
別離より 悲しみより 憧憬はつよく
淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち動き始めた 汽車の窓辺を
流れてゆく 景色だけを じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程 青く澄んで 胸が震えた恋をして 恋に破れ 眠れずに過ごす
アパートの 窓ガラス越し 見てた 夜空の星
この街で 夢追うなら もう少し強く
ならなけりゃ 時の流れに 負けてしまいそうで動き始めた 朝の街角
人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に 胸が震えた離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを
なぞりながら生きるまぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る 愛の故郷
サクラ吹雪の サライの空へ
いつか帰る その時まで 夢はすてないサクラ吹雪の サライの空へ
いつか帰る いつか帰る きっと帰るから
いつか帰る いつか帰る きっと帰るから
- CORAZON
学生の頃は自由に気ままに
恋をしてたわ 気がつけばいつも
あなたが遠くから見つめる
視線だけは背中に感じていた
あなたはいつもいい人だったわ
友達にでも私にとっても
けれど私が魅かれる男は
いつも あなたではなかったわ
忘れない彼との恋にくるい家を出た私を
小雨の駅に送ってくれた
あなたに ふり向きもしないで
ありがとうの言葉もかけずに
列車に消えてく わがままな私を
濡れながら あなたが見ていた
CORAZON 背中あわせの心
CORAZON 幸福をつかむために
私は震える心で
彼の背中にしがみついてたわけじゃない
走る列車の連結の陰で
彼のコートのゆげを見ながら
たった一度きりの人生だもの
まして春はあまりに短すぎるわ
不思議なものね 一度くらいは
自分のレールは 自分でひきたい
たとえ それが不幸へと続いてく
悲しい運命という名の列車でも
この人がいい人か そんなことはわからない
映画ならハッピー・エンド
このまま終わるけれど
かすかに感じていたわ
彼は幸福が似合わない人だと
幸福 求めたわけじゃないのよ
不幸福になる自由がほしかった
CORAZON 背中あわせの心
CORAZON わがままに見えるけれど
私はきっと悔やまない
だって一度きりの人生 セラヴィ セラヴィ
あなたのことを忘れたままの
彼と二人の小さな暮らしに
ピリオドをうたせたのは
明日を信じない 私の言葉だったわ
彼は子供が欲しいと幾度も
寝物語に私に言うけど
生まれ来る子供の幸福な人生まで
私には背負えはしないわ
求めすぎた彼には明日しかみえないまま
私は私で今日さえも見えないの
サヨナラ出て行く彼の
背中に別離の唄は聞こえない
時計の音も ざわめきもなにも
聞こえない大人のサヨナラ
CORAZON 背中あわせの心
CORAZON 気がつけば街は
ひとりぼっちで帰る
初めてのX'masイヴの夜
遠くで聞こえてるサイレント ナイト
10年ぶりの故郷の駅
小雨のホームで電話をかけたわ
寂しさと なつかしさと あなたへの想いと
ほんのわずかばかりの希望と
震えながらも まわすダイヤル
電話のむこうで なつかしい声が
傘もささず 駈けて来た あなたを見て
生まれて初めて泣いたわ
笑顔のまま私のまぶたをそっと押さえた
あなたの薬指
キラリ光る指輪
私が自由に生きたように
あなたも人生を生きていたのね
変わらない あなたの笑顔の奥の
悲しみに今初めて気付いた
CORAZON 背中あわせの心
CORAZON 震える私の小さな肩に
降り続く雨は冷たい
あの頃の私の心のように
CORAZON 背中あわせの心
CORAZON あなたの背中を見つめたままで
降り続く雨の舗道を
あの頃に戻って歩いてみたい
※CORAZON 時は戻らぬままに
CORAZON 過ぎてゆくもの
※repeat × 3
セラヴィ セラヴィ セラヴィ