
CD Albums 今のままでいい
PSCR-5276
- 今のままでいい
あなたが時計に 目をやる時
いつも寂しくて 震えているわ
最後の煙草に 火を点けたら
何もないように 帰ればいいわ
雨音…… 溜息…… 愛の形を責めないで今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
明日が見えない 明日が見えない
昨日まで見ていた 愛が見えないあなたの背中に 耳をあてて
そっと聞いていた さよならの音
かくれて見送る 階段の
数が増えてゆく うしろめたさに
雨音…… 溜息…… 愛の形を責めないで今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
明日が見えない 明日が見えない
昨日まで見ていた 愛が見えない今のままでいい 今のままでいい
お願い飽きたと 言わないで
あなたが見えない あなたが見えない
昨日まで見ていた 愛が見えない
- 22歳
白いシーツをまきつけ 背中でサヨナラの
悲しい別離を感じてた 窓の外は光る海
やさしさとか愛だとか 綺麗な言葉など
信じれる程 若くはない
それは知っていたけれど22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ねやさしくもない貴方に 振りまわされた日々
遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた
激しい愛の言葉で つづられた歌など
しばらくはもう聞きたくない
強がるには疲れ過ぎた22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ22歳になれば少しづつ 臆病者になるわ
何故か分かる?貴方あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
- 冬の扉
“送ってくれてありがとう 今夜は ここでいいわ
早く帰ってあげてね 待つ人がいるのよ
あなたには あなたには”不意に抱きしめられた 息も出来ない程に強く
ちぎれたボタンが落ちてく 私の部屋の扉の前お願いもうやさしくしないで 別れは肌で感じてた
最後の夜は出逢ったあの日と 同じようにすごすはずでしょう
ねえあなた……首筋に熱くかかる貴方の吐息も 今夜が最後ね
これが貴方のさよならね 気付いているのよ私不意に抱きしめられた 息も出来ない程に強く
ちぎれたボタンが落ちてく 私の部屋の扉の前歪んでいても狂って見えても 心に嘘はつけない
あなたの好きなミツコの香りも 明日からは
二度とつけない
もうつけない……首筋に熱くかかる貴方の吐息も 今夜が最後ね
これが貴方のさよならね 静かにうなずく私冬の扉の前でおびえる貴方の 背中を見ていた
私は扉を開けた 25歳の最後の夜に
- ガラスの花
マンションの窓灯りが また一つ消えてゆく
幸福に暮らしている 貴方を見つけただけね
まちがいだと 気付いてたわ
それは わかりすぎる程
時に愛は 悪を承知で燃え上がる それも愛抱きしめてもう一度
明日は いらないから
一日でこわれてゆく ガラスの花でいい楽しげに微笑んでる 貴方の家族の写真
口紅で消していたわ 貴方以外の人を
まちがいだわ わかってる
私は幼なすぎると
時に愛は 悪を承知で燃え上がる これも愛抱きしめてもう一度
明日は いらないから
一日でこわれてゆく ガラスの花でいいまちがいだわ わかってる
私は幼すぎると
時に愛は 悪を承知で燃え上がる これも愛抱きしめてくれたなら
貴方の指のすきまから
音もなく消えてゆくわ ガラスの花らしく
- 夜顔
気休めだけの言葉に 体も慣れたわ 今では
やつれた指のリングさえ 重くて痛いわ このまま
愛を忘れた骸達が 繰り返す道化芝居に
最後の幕を下ろすには 裏切ることだけね行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる幸福を求める度に 不幸福になる 何故なの
だいそれた望みじゃないわ ぬくもりが欲しい
それだけ
愛が静かにこぼれてゆく 二人の指の隙間から
さしさわりのない妻よりは 狂った女になりたい行きずりの人に 声かけて 視線で誘ってみる
やさしい妻の顔を捨てて 女の顔になる見知らぬ人に抱かれながら 涙がほほをぬらす
悲しい仮面のその下で 妖しく燃えてゆく
- 流行の女達
髪を短くしたのよ 別に意味などないけど
恋に疲れたみたいで 大人に見えるかしら
すこし痩せたと言われるたびに 作り笑顔で
気付かれまいとつくろう肩に
あなたの影が見える街で流行のいい女になれないわ
夜明け前のベンチで きのうも泣いていた仕事に生きれるなんて 少し憧れるけれど
仕事に生きる女は 皆どこか寂しそうで
強がるたびに見せるとまどい 隠しきれずに
眠れぬ夜をまぎらす為に
グラスに夢を語る街で流行のいい女になれないわ
TVドラマは終われば 忘れてしまえるけど街で流行のいい女になれないわ
今日も人混みの駅で 電車を待っている
- 棘-とげ-
見つめている 私の瞳に涙あふれて
指先の煙草の灰が 別離の言葉
捜してるみたいね
もういいでしょ 楽しい思い出だったもの
飽きてしまったの 遊びには棘だらけの 美しくもないこの花に
貴方は何を求めるの貴方の心に 痛みしか与えられない
私はそれだけなのに・・・覚えている 貴方と二人で観たロードショー
地下鉄の音にまぎれて 本気なのと
尋ねたこともある
卑怯だけど 楽しい思い出だったもの
傷つきあう前に 忘れたい棘だらけの 美しくもないこの花に
貴方は何を求めるの貴方の心に 痛みしか与えられない
私はそれだけの花棘だらけの 美しくもないこの花に
優しすぎる雨は罪棘だらけの 美しくもないこの花に
優しすぎる雨は罪
- サテンの薔薇
熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
命果てても悔やまない遠い冬の旅の途中で
めぐり逢えたはじめての人
夢を教えた 貴方の胸の中で
赤より赫く炎のように
燃えて燃えて 生まれ変わってゆくの熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
命果てても悔やまない暗く寒い街の片隅 一人ひざをかかえたままの
私を摘んで 貴方は変えてゆくの
薔薇より紅いサテンの薔薇に
燃えて 燃えて 生まれ変わってゆくの体の中で うずまく愛がすべて
薔薇より紅いサテンの薔薇に
燃えて 燃えて 生まれ変わってゆくの熱い接吻の中で今 奇跡を起こせるものならば
貴方に抱かれたまま 愛の嵐の中で
命果てても悔やまない
命果てても悔やまない
- ガラスの風鈴
一人で爪をかむのは 貴方の悪いくせだった
見つけて叱る私を 貴方は愛してくれたWow-西陽にやけた カーテンをはずしながら
Wow-旅の仕度を今 終えたところよ貴方がくれたベコニアの花も
思い出と一緒に殺すつもり
さよなら さよなら 私が愛した日々よ二人で暮らし続けた 夢だけを握りしめて
明日も見えないままに 昨日も見ないままにWow-貴方の匂いの残る 部屋はつらすぎる
Wow-貴方と二人で見ていた すべてのものもこの体さえ この心さえ
消せるなら他に何もいらない
さよなら さよなら 私が愛した日々よWow-あの頃買った ガラスの風鈴だけが
Wow-テラスの隅で淋しく 揺れているわ銀のナイフで糸を切ったら
粉々に夕陽に溶けていったさよなら さよなら 私が愛した日々よ
さよなら さよなら 私が愛した人よ
- 忘れていいの-愛の幕切れ-
忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
もういいわ もういいわ おこりはしないわ
不思議ね 別れの予感を 感じてた
心の中で 少しずつ信じてる振りをしていただけ それに気付かない
貴方は若すぎたのよ笑って見送る 私は平気よ
貴方を乗せたこのバスが
見えなくなるまでは笑っている
見つめていないで 背を向けていいのよ
上着の襟が立ってるわ 自分でちゃんと直すのよ 今日からは遠ざかる 愛が消えてゆく
涙あふれても 逃げない
バスが行くまで手を振る貴方に 心は乱れる
どうかあなた どうかあなた
行かないで 行かないで忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
慣れてるの 本当よ 別れの言葉に
映画のような愛なんて 欲しいとは思ってなんかいないのに遠ざかる 愛が消えてゆく
涙あふれても 逃げない
バスが行くまで
涙あふれても 逃げない バスが行くまで
- レストランの片隅で
手首の傷を時計で隠して 明るく振るまうの
化粧道具もあの時のまま 口紅も折れたままよ
貴方がくれたピアスも 港から海に捨てたわ
熱い指先で触れた この耳たぶも冷たいわ私を抱いたその腕で 今夜は誰を抱いてるの
悔しいわけじゃないけど 少しだけ気になるの
不思議ね抱きあう度に別離の歌が 聞こえた気がした
広い世界を狭く生きても それが幸福だった
レストランの片隅で はじめての煙草を吸えば
苦しさに涙あふれた 淋しさに涙あふれたまわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
このままかまわないでいて 想い出のこの店に居させて貴方がかけたこの椅子に
手のひらを押しあててみた
その冷たさが教えてた
あの夏の日は終わったとまわりの人が遠くから 私を盗み見してるけど
せめてこの店が終わるまで 想い出の
この場所に居させて
- 冬の雁
手紙はみんな破りすてた
燃やす勇気はあったけれど
雨の気配ね窓の外は
濡れてる人もいるんでしょうねあなたがくれた言葉を生きがいに
暮らしつづけてきたそれも今日まで
悲しいけれどやさしさだけでは
生きてゆけない
そんな年なのおかしいでしょう食事の仕度をしなければ
母がいないと大変なのよ
雨の気配は道をおおい
きっとあなたも濡らすでしょうね人それぞれの幸せがあるらしいわ
私はこれできっと良かったのよ
好きやきらいで別れたりできる
遊びまがいの恋は出来ない
おかしいでしょうおかしいと言えばこの家で
生まれてずっと暮らしてきたわ
心配ばかりかけつづけの
出来の良くない娘だったわ昨日の夜も父の背中を見ていると
私はゆけない私はゆけない
飛べない鳥は空を見つめて
涙流すけれど飛ばない鳥なの
おかしいでしょう
- うたかた-泡沫-
時のまばたきの間にも 泡沫は水に運ばれ
空をみつめたまま 涙すらも流せない
いつか愛する人の胸で 心打ち明けるその時
過ぎた悲しみだと 忘れられるのですか見つめて下さい 人はこんなに
小さいけれど 美しいでしょう悲しみと虚しさの川に
たとえ生まれたとしても
あなたが見つめてくれるなら
微笑んで流れてゆく春の雨が川面に落ちて 病葉を優しく包む
愛は音もたてず 愛はただひたすらに
いつか青空のその下で 過ぎた道を振り返れば
遥かな悲しみだと 忘れられる日がくる見つめて下さい 人はこんなに
小さいけれど 美しいでしょう悲しみと虚しさの川に たとえ生まれたとしても
あなたが見つめてくれるなら 微笑んで流れてゆく悲しみと虚しさの川に
たとえ生まれたとしても
愛という名前の大きな
海に抱かれる日がくる