
CD Albums 伽羅
PSCC-1080
- 浪漫鉄道<蹉跌篇>
名前も知らない駅の ホームで雪を見ている
枕木に落ちた夢の 跡を数えながらいま
右のレールは 東京の街まで続く
左のレールは 故郷のなつかしい街へと
挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に出逢いはいつも悲しい 別離の時を思えば
老人がつぶやいていた 人生は皆
右のレールは 無残な夢へのい
左のレールは ささやかな幸福のい
挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは似てる 旅人の叫び声に挫折と憧れだけ 震えながら抱きしめた
線路の軋みは叫び 戸惑う汽車は旅人
- 伽羅
絹の夜に散れば 花びらも煌めく
ワインの雨に散る時は 花びらも色めく伽羅のくちづけを 首すじに感じて
愛に照れないで まつ毛を伏せないで
甘い夜を抱きしめて
裂けたシャツのまま 狂ってみればいいさ
愛に狂えたら 夜の匂いに気付く
甘くつらく せつない伽羅の
罪の深さも忘れさせる程 不思議な香りなのさ
PLEASE YOUR MIND,DO YOUR MIND誘惑のわなに 飛び込めばサファイアの
怪しげな碧に 瞳までも染まる
けがれ知らぬ水晶も
くだける扉の 向うに見える闇は
静かに息づく エロスの囁きさ
溶けてゆれて漂う伽羅の
罪の深さも忘れさせる程 不思議な世界なのさ
PLEASE YOUR MIND,DO YOUR MIND絹の夜に散れば 花びらも煌めく
ワインの雨に散る時は 花びらも色めく罪の深さも忘れさせる程 不思議な香りなのさ
PLEASE YOUR MIND,DO YOUR MIND
PLEASE YOUR MIND,DO YOUR MIND
- ジョニーは戦場にいった
ジョニーは涙も見せず
乾いた笑顔で右手を出す
とまどう俺は大きく息を吸い込んで
右の手を差し出す
“マユミ”の心をどちらが先に 奪えるかと競った
ナイフを捨てたおまえの影に 俺は勝てなかった
勝負はすでに見えていたのに
彼女の心も震えていたのに何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
平和に酔うこの国から
何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
愛の為の戦いなど 俺は信じない静かな基地の夜に
別れのバーボンを飲み干した
ジョニーは星を見たまま
かすれた声で俺に話し始めた
“マユミ”の心に思い出として
残りたくはなかったと
形見の指輪を俺に預けて 彼は波止場へ駆けた
彼が死んだとわかる時まで
指輪は彼女に渡さないでくれと何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
平和に酔うこの国から
何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
愛の為の戦いなど 俺は信じない何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
指輪を握りしめたまま
何故にジョニーGONE FOR A SOLDIER
遠ざかる船を見ていた 星屑の下で
- 祇園祭
化野をぬけて清滝へ向かう 祗園祭りの遠ばやしを
逃がれるように宿につけば 心細さもつのる
渡月の橋を渡りきるまでは 振り向いちゃいけない自分の過去だけは
真顔になった君は去年 確かにこの宿にいた
あー宵山の人波にまぎれて
あー握りしめた 君の手を覚えてる今も祗王の夢と祗女の涙 庭に佇み夕暮れまで
悲しすぎるわ女はいつも 男の為に生きてくなんて
結婚するよりこのままの方が 一生懸命生きれるみたいと
つぶやく君は僕よりずっと 大きく見えた旅の宿
あー宵山の人波にのまれて
あー流れてゆけ 若すぎる恋の痣よ風の噂に聞くこともない 祗園祭りにさらわれたまま
君の写真も少し黄ばんで 僕もいくつか年老いた
もっと男でいられたならば 君も女でいられたならば
恋に走れたあの年の夏 帰ることない暑い夏あー宵山の人波のどこかを
あー愛している あの人も流れているだろうあー祗園祭りの 遠ばやしが聞こえる
あーあの日のまま あーあの日のまま
あーあの日のまま あーあの日のまま
- 愛去りて
LOVE IS GONE 一人の部屋で
想い出に抱かれ
熱いコーヒーに 砂糖はひとつだったわね
LOVE IS GONE 悲しいくせね 目覚めの電話を
かけても誰も出ない 虚しいコール響くだけ
愛は愛は傷つくもの 逃れることは出来ない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの
LOVE IS GONE 一人で歌う
貴方へのLOVE SONG
やつれた指の隙間を
春が静かに過ぎてゆく 鳴々LOVE IS GONE 窓の外から 舞い込む病葉
手のひらに受けて 涙一粒 重ねれば
LOVE IS GONE 楽しい日々を 愛おしむように
貴方の残した本の ページに挟んで閉じたわ
愛は愛は傷つくもの 逃れることはできない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの愛は愛は傷つくもの 逃れることはできない
愛は愛は傷ついても 悔やまないもの
GONE IS LOVE 一人で歌う
貴方へのLOVE SONG
髪に混じる白さに 愛去りて時は過ぎゆく 鳴々
- 老優-キャスティング-
若い俳優を軸に
熱気を帯びるセットの
陰で虚ろな視線を投げている
白髪混じりの老優
カチンコの響きだけは 今でも変わらないけど
まぎれないこと彼はあの頃だけ
輝いてた過去の人
銀幕の上に描き続けてた
彼の青春のかけらとともに
涙流して胸おどらせた 人達も見ている
彼の視線の向こうに見えてる
遥かなシルク・スクリーン
遥かなシルク・スクリーン見学の学生に囲まれて
サインに疲れたポーズで
カメラの前に戻る若いスターに 淋しくほほえむ老優
はなやかすぎた時代は やがてテレビに奪われ
無器用者と頑固な者だけが
ささやかな夢を見てる
撮りたい映画と稼げる映画の
狭間で泣いてる人を見乍ら
どんな役でも演じて見せる 彼はきっと知ってる
影には影の役割がある
それが人生のキャスティング
それが人生のキャスティングパイプの椅子に体を預けて
少ない台詞の脇役に知る
影のない人はいない 年老いぬ人もいない
砂になるなら砂らしい砂に
それが人生のキャスティング
それが人生のキャスティング
- デラシネの星座
曇り硝子に映る星を 指先でなぞりながら
夢が雫に変わり落ちる デラシネ
愛を語れぬもどかしさに 唇をかめば甘く
過ごした日々が胸をせめる デラシネ
彷徨えぬ人は悲し
彷徨う心知らず
夜の帳に遠く抱かれ 震えながら眠れば
冬も真近の空に デラシネの星座風は花の命を運び 雨は痩せた肩を抱く
空は母のまなざしに似て デラシネ
男と女である前に 人として生きる為に
荒野に夢の石を投げる デラシネ
彷徨えぬ人は悲し
彷徨う心知らず
夜の静寂に強く抱かれ 震えながら眠れば
蒼く煌めき揺れる デラシネの星座彷徨えぬ人は悲し
彷徨う心知らず
見知らぬ街の角で一人 震えながら叫ぶよ
愛する人を守れ デラシネの星座
愛する人を守れ デラシネの星座
愛する人を守れ デラシネの星座
- トランジット・エイジ
哀しきトランジット・エイジ 狂った歯車
はじかれたままで錆ついてゆく 機械時代の片隅
哀しきトランジット・エイジ ガラスの歯車
削られたままで色褪せてゆく 機械時代の片隅あー恋もほどほどに生きてきた
スーツにネクタイをしめて
あー夢もほどほどに生きてきた
だから乗り換えてもいいさ かまわない
TONIGHT ささやかでもいいから
涙を取り戻せ BEGIN YOUR LOVE哀しきトランジット・エイジ 狂った歯車
はじかれたままで錆ついてゆく 機械時代の片隅
哀しきトランジット・エイジ ガラスの歯車
削られたままで色褪せてゆく 機械時代の片隅あー人はそれぞれに生きてきた
青い鳥だけを捜して
あー人はそれぞれに生きてきた
だから乗り換えてもいいさ かまわない
TONIGHT 大事なものは愛だけ
笑顔を取り戻せ BEGIN YOUR LOVEあー愛する人達と生きてゆく 笑顔と涙を求めて
あー愛する人達と生きてゆく
だから乗り換えてもいいさ かまわない
TONIGHT 大事なものはこれだけ
時間を取り戻せBEGIN YOUR LOVE哀しきトランジット・エイジ
哀しきトランジット・エイジ……
- タクシードライバー
シグナルを待ち乍ら ふかした煙草の
煙が夜明けの街に消える
あータクシードライバー港が見える小さなホテルの前まで
乗せてきた女性は
一言も話さないまま窓を見ていた
午前0時を過ぎた道路は 冷たく静かに光るだけ
暖かい珈琲だけが無精に恋しい
WOW WOW LONELY 空の座席は
WOW WOW LONELY 想い出の箱
バックミラーに写る景色は セピアの映画だシグナルを待ち乍ら ふかした煙草の
煙が夜明けの街に消える
あータクシードライバー国道沿いの深夜のBARで
酔いつぶれてた男を乗せた
うわごとのように女の名前を呼んだ
追い越してゆくトラックの音に
消された言葉の激しさと
その悲しい響きだけが忘れられない
WOW WOW LONELY 空の座席は
WOW WOW LONELY 想い出の箱
バックミラーに写る景色は セピアの映画だ9 to 5 MIDNITE SHOW
9 to 5 MIDNITE SHOW
一人きりの観客 タクシードライバー9 to 5 MIDNITE SHOW
9 to 5 MIDNITE SHOW
一人きりの観客 タクシードライバー
タクシードライバー タクシードライバー……
- 2000年のサブリナ
OH サブリナ 暖炉の前で 思い出を開けば
OH サブリナ 窓の外には 粉雪が舞い踊るよ
パパとママに囲まれ 過ごした時の
真綿のような素敵な時を 忘れないでおくれ
泣かないで 耳を澄ましたなら ほら
聞こえるさ なつかしい鐘の音が
今夜だけは一人じゃないさ X'mas DAYOH サブリナ いつかは彼と 想い出を語れば
OH サブリナ 窓の外には 粉雪が舞い踊るよ
愛する人に抱かれて 過ごす夜は
2000年の寒い雪の 降る夜かもしれないね
泣かないで 耳を澄ましたなら ほら
聞こえるさ なつかしい鐘の音が
今夜だけは一人じゃないさ X'mas DAY泣かないで 耳を澄ましたなら ほら
聞こえるさ なつかしい鐘の音が
今夜だけは一人じゃないさ X'mas DAYOH サブリナ OH サブリナ
OH サブリナ OH サブリナOH サブリナ OH サブリナ……
- 浪漫鉄道<途上編>
遥か地平まで続く 線路に耳を押し当て
夢も半ばに倒れし 工夫の想い辿れば
茜射す草原のきらめきに抱かれて
熱い魂は音を立てて廻り始める
途上に迷い乍ら 走り続けよ旅人
線路の枕木は愛 大いなる旅路を行け少年は空を見てた それが愛だと気付かず
瞳の中を流れる 雲が夢だと気付かず
錆色の古い写真に誓う約束
日々の暮らしに疲れた胸が今 騒ぐなら
途上に迷い乍ら 走り続けよ旅人
砂塵にその身委ねて 大いなる旅路を行け途上の土に乾く 夢ならば悔やむまいぞ
遥かな地平を見つめ 永眠るなら悔やむまいぞ途上の土に乾く 夢ならば悔やむまいぞ
遥かな地平を見つめ 大いなる旅路を行け