
CD Albums 人間交差点
PSCR-5143
- ビクトリーロ-ド-JOEの幻-
こめかみの傷跡をテープで押え かすむ目で暗闇を見つめた
ロードワークに明け暮れ 自分の影に呟いた“俺は負けない”
恋にときめく心隠し一人 夜のジムの片隅
鏡にうつるネオンサイン ねらいすましたカウンター
スウェットシャツにしみ込んだ 汗と夢が今すべてだ貧しくもない家庭に生まれた俺に 胸うつドラマもないけれど
会話のない父と母 自分の部屋で誓った“俺は負けない”
今は4回戦でもいつか 白く輝くベルトを
この体にまきつけたい 誰の為でもないけれど
今駆けている夜の道 これが栄光に続く マイビクトリーロードやさしく生きようとすれば 孤独になるしかないのさ
やさしく生きようとすれば 孤独になるしかないのさ
ビクトリーロード 影を道連れに 捜し続けたJOEの幻を
ビクトリーロード 影を道連れに 捜し続けたJOEの幻をビクトリーロード ビクトリーロード
- 北風のエール
表か裏か一枚のコインを そっとはじいた君の背中に向けて
練習が終わった北風のグランド 男同志の少し照れた別れ
ONE FOR THE ALL 一人はすべての
ALL FOR THE ONE すべては一人の為に
スクラムの中で震え乍ら泣いてた君を 僕は右の肩で感じてた
ノーサイドの笛を聞き乍ら夢はいつも見たレギュラーのジャージと ゴールポストに向って駆けてゆく
北風のベンチの隅で熱い視線 投げ続けてた君の最後のゲーム
ONE FOR THE ALL 強くなかった
ALL FOR THE ONE うまくもなかった君が
輝いた泥にまみれ乍ら走ったわずか 5分だけのレギュラーのゲーム
君が憧れ続けていたついてなかった学生時代から運がすべてとかたずけるわけじゃない
せめて一度くらいヒーローになってくれ 誰のものでもない君の人生
ONE FOR THE ONE 君の試合だ
ONE FOR THE ONE コインは表だ
デコボコのさわやかな笑顔で旅立つ君に 僕は心でエールを贈ろう
僕は心でエールを贈ろうONE FOR THE ALL ALL FOR THE ONE
GOOD LUCK!GOOD LUCK!
ONE FOR THE ALL ALL FOR THE ONE
GOOD LUCK!GOOD LUCK!
- マラソンマン
正午の鐘と 同時にピストルが空を射技く
驚くように はじき出されるランナー
ある男には それは賞金の為のゲームで
ある男には それは名誉の為の リングに似ている
あーそれぞれのレースの中で 嵐のようにその胸よぎるもの
あーそれぞれの過去を 断ち切るようにして
陽炎たつアスファルト 踏みしめてゆく
勝利者には熱い拍手を そして敗者にはやさしいブルースを目の前を行く 好敵手の背中の向こうには
白いテープと 群衆のどよめきが
金の為でも 名誉の為でもなく走れたら
長く待たせた 君の住むあの街に 迎えに行くのさ
あー闘いは心の中の テープを胸で切るまで終わらない
あー闘いは孤独 愛を捜し乍ら 希望というゴールを目指してゆく
勝利者には熱い拍手を そして敗者にはやさしいブルースをあー愛だけを見つめ走る男達の 悲しくあえぐ背中に同じ太陽を
勝利者には熱い拍手を そして敗者にはやさしいブルースを
- 12番街のキャロル
あなたのために歌う 思い出のキャロル
あなたに聞こえるかしら
私のために歌う 別れのキャロル
12番街に消えてゆく街角のホテルの隅で 雪まじりの雨を見てる
愛の終わり
痛みに熱い手のひらを ほほに押し当ててみても
遠く消える日々
恋にときめくこともなく 齢老いてゆく私
幸せは不幸の前の 悲しい前ぶれだったせめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる分別のある恋なんて 本当の恋じゃないこと
知ってるわ知ってるわ
許せないあなただけれど 許したい別の心が
ほほを伝わり落ちる
灯りのともる部屋の窓 なつかしいあなたの影
幸せは不幸の前の 悲しい前ぶれだったせめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてるせめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる
- 刑事
徹夜続きの捜査の途中で 生まれた息子が今日旅に出るという
ほとんど会話もないまま暮らした 妻もいつしか年老いたことにさえ気付かず
自分の咳で目覚めた夜の 煙草の匂いが染みついた仮眠室
ツィードの上着を布団がわりに 少し痛む肘に掌をあててみた一人
正義という名前の為に 家族を犠牲にしてきたこの俺が
子供の為に法を犯した 犯人を責められるだろうか
彼の手首に手錠をかけても 心に手錠はかけられない休みもとらず働き続けた 古いタイプの刑事と噂された
それを誇りに頑張り通した 仕事より大切なものなどないはずと思ってた
みぞれ混じりの張り込みの中で 犯人の家庭の窓の灯りが何故か
うらやましく見えたその時感じた このまま刑事でいつづけることなどもうできない
正義という名前の為に 家族を犠牲にしてきたこの俺が
子供の為に法を犯した 犯人を責められるだろうか
彼の手首に手錠をかけても 心に手錠はかけられない辞表を胸にタクシ-に乗った 旅立つ息子の背中が見たくて
みぞれは雪にいつしか変わり 刑事は一人の年老いた父親に変わった
- 柊の街-RAINY DAY-
道路を濡らす冬の雨 疲れた足をひきずり 電車に飛び乗る
スチームと香水が けだるくたち込めたまま 景色が流れてゆく
車内ずりは相変わらず スキャンダルと人の噂
どうでもいいことばかりの RAINY DAY RAINY DAY RAINY DAY
一駅過ぎるたび 街燈がともり始め
見慣れた街並も 夕暮れの雨の中
待つ人がないままの 一人のあの部屋も
薄紫の冷たい雨の中 濡れて……駅前の花屋には 季節を忘れたような 鮮かな赤い花
吐く息の白さとは まるで裏腹のように 夕闇の中に咲く
この街を飛び出せないで この街で暮らし続けた
初めて来たあの日も確か RAINY DAY RAINY DAY RAINY DAY
二人で住もうと 誓った言葉さえも
凍えて消えていた 夕暮れの雨の中
わずかな想い出さえ あの音の向こう側に
連れ去ってゆく紫の雨の中 濡れて……RAINY DAY 柊の街の RAINY DAY 柊の街の RAINY DAY
柊の街の RAINY DAY……
- 階段のオスカー
舞台がはねた薄暗い楽屋の出口
観客の拍手がまだ耳鳴りのようだ
まぶしいライトの帯に包まれ乍ら歌ってた
イカしたナンバー
少ない出番の中にすべてを賭けた
スターのうしろでこぼれる笑顔のままで
うまくいけばロングラン小さなチャンスもあるさ
いつの日かSOMEDAY誰も夢見てる AMERICAN DREAM
仲間はすべてが好敵手
今は1、2、3 踊るステップ YEA YEA YEA
暗い階段で一人 DANCE DANCE TONIGHT午前0時の鐘が流れ出す街で
汗に濡れたシャツの上からはおったトレーナー
この色褪せる迄にはきっとつかんでみせるさ
あのゴールデンスター
劇場に続くビロードの夢の紅は
いつも静かに燃え続ける約束の意味と
ヒゲの裏方の彼がさりげなく教えてくれた
あの日からSOMEDAY誰も夢見てる AMERICAN DREAM
仲間はすべてが好敵手
今は1、2、3 踊るステップ YEA YEA YEA
暗い段階で一人 DANCE DANCE TONIGHT今は1、2、3 踊るステップ YEA YEA YEA
暗い段階で一人 DANCE DANCE TONIGHTいつか1、2、3 つかむオスカー
その日の為に一人 DANCE DANCE TONIGHT
- 愛の誓い-GIVE IT ALL TODAY-
あなたに抱かれて あなたに見つめられたままで
いつか死にたい恋人達には 明日がないかもしれないから
抱きあうのさ
唇を重ね 淋しさをまぎらす それは恋
それは恋さ
狂おしく抱かれて 一時の夢を見て
別離の恐さに 震えながら
愛の後姿を 二人ははじめて見るの
あなたしかいない あなたしか見えない世界で
今は生きたいこの時に賭ける 愛の歌さえも聞きたくない
言葉さえも
幾千の星が 抱きあう二人の肩に降る
肩に降るよ
情熱の嵐が 魂をゆさぶり
別離の恐さを 消した時に
流す涙の粒が 愛を誓いに変えるの
あなたしかいない あなたしか見えない世界で
今を生きたいあなたに抱かれて あなたに見つめられたままで
いつか死にたい
- 哀しみの9月の前に
あの時確かに愛されていた
小さく流れる深夜のラジオから
あの人が好きだと口ずさんだ
雑音混じりのセプテンバー・ソング
抱きしめられた車の中で 言葉も忘れたままで
このまま夜が明けなくてもかまわない そう感じてた
時よ止まれ 叶うなら 哀しみの9月の前にあの時確かに愛されていた
真夏の野外で見ていたコンサート
ステージを見つめるあなたの顔を
じっと見つめてた客席で
抱きしめられた嵐の中で 見上げた瞳には夏の雨
背中にまわしたコーラの缶で 指を切ったあの時
時よ止まれ 叶うなら 哀しみの9月の前に抱きしめられた熱さの中で 愛と憎しみを知った
傷も消えたこの指にまいた 包帯もほどけないままに
時よ止まれ 叶うなら 哀しみの9月の前に
時よ止まれ 叶うなら 哀しみの9月の前に
- エデンの夏
君の仕草が 誰かに似ていた夕暮れ
僕はとまどいながら ラジオのヴォリュームを上げた
海風はあの時のまま 少女が女になる夏
恋したら気づかない 恋したら見えない
恋したら遠い傷跡も 激しい思い出に変わる
今も心はガラスのナイフのまま
エデンの海をさまよう少年のとまどい遠い昔に 誰かと歩いたこの街
僕は今年もまた 一人で歩いてみるよ
海風と甘いメロディ 突然星が降るようだ
恋したら寂しくて 恋したらつらくて
恋したら遠い傷跡も 激しい思い出に変わる
今も心はガラスのナイフのまま
エデンの海をさまよう少年の一人さ
- 葬送セレナーデ
GOOD BYE SERENADE 彼が死んだ 時の流れに逆らい
GOOD BYE SERENADE 彼が残した たった一枚のハガキ
街も人もふざけ乍ら 生きているように見えた
時代は時に残酷な程に かけがえのないものまでゆがめてしまうGOOD BYE SERENADE やさしさとは 毒を飲み干した後の
GOOD BYE SERENADE グラスの底に そっと見えてくるもの
愛を茶化してやさしさを笑う こんな悲しい時代の
流れに小さな石を投げた彼の 死さえも誰も気付きはしないだろうGOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 君の分まで生きよう
GOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 愛の時代を信じて
人が渦巻く時の流れは いつか必ず還る
濁った水を涙がうすめて 大きな愛という海に還るGOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 君の分まで生きよう
GOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 愛の時代を信じて
人が渦巻く時の流れは いつか必ず還る
濁った水を涙がうすめて 大きな愛という海に還るGOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 君の分まで生きよう
GOOD BYE SERENADE 友よ眠れ 愛の時代を信じて
眠れ 眠れ