
CD Singles 群青
7P-35
- 群青
一)空を染めてゆく この雪が静かに
海に積りて 波を凍らせる
空を染めてゆく この雪が静かに
海を眠らせ 貴方を眠らせる
手折れば散る 薄紫の
野辺に咲きたる 一輪の
花に似て儚きは人の命か
せめて海に散れ 想いが届かば
せめて海に咲け 心の冬薔薇二)老いた足どりで 想いを巡らせ
海に向いて 一人立たずめば
我より先に逝く 不幸は許せど
残りて哀しみを 抱く身のつらさよ
君を背おい 歩いた日の
ぬくもり背中に 消えかけて
泣けと如く群青の海に降る雪
砂に腹這いて 海の声を聞く
待っていておくれ もうすぐ還るよ空を染めてゆく この雪が静かに
海に積りて 波を凍らせる
空を染めてゆく この雪が静かに
海を眠らせて 貴方を眠らせる
- 愛
あー幾度か眠れない夜に泣き
あー人生のいたぶりに傷ついて
それでも君はここに居る
涙うかべて目の前に居る
涙流せるうちはいい
涙枯れたら飛び込んで来い
その時の為だけにこの胸は
淋しさそれだけを抱き続けてきたあー狂おしく抱きしめても見えない
あー唇を重ねてもなお見えない
目を伏せながら君は聞く
私に愛を見せておくれと
見せられるのが愛ならば
私は愛など信じたくない
いつの日かこの命終る時
最後の景色はおまえの瞳力の限り君を抱く
この指先の爪の先まで
もはや言葉は虚しかろう
君を奪って私は生きる
いつの日かおまえにもわかるだろう
愛とはただひたすらに 生きてきたことだと