
CD Albums 蜩
TOCT-6590
- さよならの季節
- 面影
色あせた写真の中の貴方は
いつもやさしそうに笑っています
煙草をくわえてる僕の口もと
あの頃が一番やさしかったろうああ今でも僕は髪を伸ばして
貴方の為に歌いつづけている時は巡り姿を変え通り過ぎてく
人は皆バカだと笑うけど
貴方の歌を口ずさみながら
年老いて静かに眠るまで
貴方の面影と暮らしたいああ今でも僕は髪を伸ばして
貴方の為に歌いつづけている
- 蜩
通りすがりの 蛇の目傘
裾を濡らして 走り雨
カナカナ カナカナ 蜩と
泣いて 一日 また過ぎる貴方がくれた 吊り忍
今も枯れずにあるものを
カタカタ カタカタ はたを織る
糸も心も つづれ織り
- 冬木立
こおろぎの鳴く声 チロチロきこえる
六畳一間の色あせた部屋に
コロンとねころび 電燈をみてると
何故かぼやけて 灯りがかすむ
窓の外には終電車
窓の外には終電車思い続けて ただひたすらに
人混みの中に 貴方をさがす
出会うはずない この運命ならいっそ
故郷をすてて 逃げてゆきたい
それも出来ずに 季節はめぐる
それも出来ずに 季節はめぐる春は悲しい足跡を残して
夏の日照に身をこがしながら
何も出来ずに 木の葉は落ちて
冷たい部屋に 舞い戻るいつしか外は 冬木立
いつしか外は 冬木立
- さちこ
さちこ いつもひとりぽっち
さちこ ステキな名前だね
飴玉なんていらないから
いつもの笑顔をみせとくれさちこ おじさんと遊ぼうか
さちこ おじさんと踊ろうか
白いドレスの天使のように
ワルツにあわせてステップ踏んでさちこ いつかは君も
さちこ 大人になるけれど
柿の木坂のてっぺんまで
かけっこしたこと忘れないでさちこ もしも君が
さちこ お嫁に行く時
おじさんにも教えておくれ
淋しいけれどおめでとうっていうからさちこ お家へお帰り
さちこ 日暮れが来る前に
パパとママが待っているから
おじさんのことも忘れちゃダメさ
- 想い出橋
想い出の橋のたもとで
あの人とすれ違い
通り過ぎた後口唇に
忘れかけてたほほえみが
よみがえり声もなくみつめる
なつかしい君の後姿
思わず駈けより手を取りて
理由もなく涙ぐんだ歳月の川は流れて
あの人は恋を知り
本当のやさしさを知り
苦しみを乗り越えて
影を連れ故郷に帰った
君の瞳が僕の生きがい
もう離れずに手をつなぎ
二人で生きてゆこう雪溶けの空の彼方に
幻の鐘は鳴り
たれ込めた雲のすき間に
バラ色の陽は昇る
10年の苦しみは短かく
今日からはただ君と二人で
共に悲しみ共に泣き
やさしく生きてゆこう
- Good-bye-my-friend-so-long
いつも君がいたから
振り向かず歩いてきた
そして人生は1人きりだと
教えてくれたのも君だったさよなら彼女と幸福に
素晴らしいオヤジになってくれ
僕はしばらく旅に出る
長く短かい旅に出る
good-bye my friend so long
good-bye my friend so longいつも君の歌声は
僕に勇気を与えてくれた
そしてこう生きるのも男だと
教えてくれたのも君だったさよなら彼女と幸福に
素晴らしいオヤジになってくれ
僕はこれから君をみている
男に変った君をみてる
Don\'t forget me so long baby
- 水曜日
ざわめきの中 君を捜して
重くなる足を ひきずりながら
空港の待合室に
君を見送る水曜日彼に寄りそう君は花嫁
幸福という名前にふさわしく
空港の待合室で
肩をふるわせ泣いているこれでいいんだけれど
これでいいんだけれど
何故か心は沈む
それはかくせない目の前の君は子供のような
無邪気さも消えて 輝いてみえる
空港の待合室に
君を見送る水曜日いつのまにか時は君を変えた
素晴らしい女に君は変った
空港の待合室で
肩をふるわせ泣いている…
- セレナーデ
行きすぎる人波に
まぶしげに目を伏せて
話しかける人もなく
心を閉じたまま
すべて君の為
捧げつくした
僕の夢をこわさないで
お願いだから
形だけの愛でいい
偽りの言葉でも
眠れない夜を救って愛という季節さへ
気づかずに舞い落ちて
ひとりきり酒を飲む
背中をふるわせて
すべて君の為
捧げつくした
僕の夢をこわさないで
お願いだから…
形だけの愛でいい
偽りの言葉でも
眠れない夜を救って
- 挽歌
19の夏が過ぎ 煙草を吸いはじめ
真っ赤な口紅を はじめてひいてみて
似合っているわねと 僕に明るく問いかける
黙ってうなづいて 僕は笑ってみせたのに
はじめてのこと はじめてのこと
肩をいからせ歩いてみても
かくせはしないこともある乾いた街並の 冷たい風の音に
貴女の行先を 尋ねてみても
むなしく砂をはき 紫雲英の花びらも
やさしいまなざしで 僕の前から運び去る
教えておくれ 教えておくれ
悲しい春はもう沢山さ
重いコートをまだ脱げない教えておくれ 教えておくれ
悲しい春はもう沢山さ
重いコートをまだ脱げない
- 恋唄
泣いて涙が枯れるなら
死ぬまで泣いていましょうか
死んで思ひが叶うなら
今すぐ死んでみせましょう
死んでも叶わぬ恋ならば
あゝ死んでも叶わぬ恋ならば
生きて抜けがらをさらしましょうか君の吐息に眼をさまし
めざめた夜も幾度か
ほのかに熱き君の背に
我が身を寄せて眠りたる
二人の恋は過ぎ去りて
あゝ二人の恋は過ぎ去りて
時計の歯音と暮らしましょうか死んで心に咲く花の
やつれし色は何の色
びんのほつれにほの紅く
染まりし君の肌の色
時雨し夜半の恋の夢
あゝ時雨し夜半の恋の夢
今は名残りの筆をとる
- おやすみ
お化粧なんて しなくていい
素顔のままの君でいい
変わらなくてもいいんだよ
子供のような君でいい
さあ目を閉じて 目を閉じて
君が眠りにおちるまで
そばで話していてあげる夢をみるのが恐いのかい
そんなに淋しい夜ならば
甘えていいんだこの胸で
涙をふいてあげるから
さあ目を閉じて 目を閉じて
君が眠りにおちるまで
そばで歌っていてあげるそばで歌っていてあげる…